5月13日の日記
2004年5月13日・日記のアクセスキーワードがいきなり「イスラム系ウェブサイト」で埋め尽くされた。何が起こったんだ?とヤフーを見たら例の事件。終わりがない。
・5年ほど前に書かれた松原正「保守とは何か」という論文を読む。保守論壇の「人斬り以藏」として知られる人物で、学生時代この人の謦咳に接した。「保守にも馬鹿はいるし左翼にも尊敬すべき人物はいる。その逆も然り」「何よりも文章が大事」ということを教えられた。
『戦争はなくならない』(松原正著・地球社刊)より
<未来永劫人間は決して戦争を止めはしない。なぜなら、戦争がやれなくなれば、その時人間は人間でなくなる筈だからである。では、人間をして人間たらしめてゐるものとは何か。「正義とは何か」と常に問はざるを得ず、己れが正義と信ずるものの為に損得を忘れて不正義と戦ひたがるといふ習性である。即ち、動物は縄張を守る為に戦ふに過ぎないが、人間は自国を守る為に戦ふと同時に、その戦ひが正義の戦ひであるかどうかを常に気に懸けずにはゐられない。これこそ動物と人間との決定的な相違点なのである。(中略)動物と同様、人間も縄張を守るべく戦ふが、動物と異なり、正邪善悪を気にせずにはゐられないから、不義の敵を殺す事になる。それゆゑ、人間がいかなる場合にも戦争をやらぬといふ事になつたら、その時、人間は正邪善悪の別を全く気に懸けぬ動物に堕してゐる筈である。>
・5年ほど前に書かれた松原正「保守とは何か」という論文を読む。保守論壇の「人斬り以藏」として知られる人物で、学生時代この人の謦咳に接した。「保守にも馬鹿はいるし左翼にも尊敬すべき人物はいる。その逆も然り」「何よりも文章が大事」ということを教えられた。
『戦争はなくならない』(松原正著・地球社刊)より
<未来永劫人間は決して戦争を止めはしない。なぜなら、戦争がやれなくなれば、その時人間は人間でなくなる筈だからである。では、人間をして人間たらしめてゐるものとは何か。「正義とは何か」と常に問はざるを得ず、己れが正義と信ずるものの為に損得を忘れて不正義と戦ひたがるといふ習性である。即ち、動物は縄張を守る為に戦ふに過ぎないが、人間は自国を守る為に戦ふと同時に、その戦ひが正義の戦ひであるかどうかを常に気に懸けずにはゐられない。これこそ動物と人間との決定的な相違点なのである。(中略)動物と同様、人間も縄張を守るべく戦ふが、動物と異なり、正邪善悪を気にせずにはゐられないから、不義の敵を殺す事になる。それゆゑ、人間がいかなる場合にも戦争をやらぬといふ事になつたら、その時、人間は正邪善悪の別を全く気に懸けぬ動物に堕してゐる筈である。>
5月11日の日記
2004年5月11日・斎藤貴男「機会不平等」を読む。
・やらなくちゃならんことがてんこ盛りのときにどうでもいいことを始める性格を治したい。
・それにしても色気が皆無の日記だ。
・スピード今井さん結婚。妊娠。やはりバンドしかないと確信。
・昨夜は讃岐うどんを煮て食いました。
・しつこく人質。「こいつの言うことはダメだな」という「有識者」がハッキリして良かった。一例を挙げる。右だ左だ以前に、掲示板を見ると知性品性の差が歴然。どっちがどうかは読者諸兄がご判断を。
http://www.ch-sakura.jp/
http://www.videonews.jp/
・やらなくちゃならんことがてんこ盛りのときにどうでもいいことを始める性格を治したい。
・それにしても色気が皆無の日記だ。
・スピード今井さん結婚。妊娠。やはりバンドしかないと確信。
・昨夜は讃岐うどんを煮て食いました。
・しつこく人質。「こいつの言うことはダメだな」という「有識者」がハッキリして良かった。一例を挙げる。右だ左だ以前に、掲示板を見ると知性品性の差が歴然。どっちがどうかは読者諸兄がご判断を。
http://www.ch-sakura.jp/
http://www.videonews.jp/
5月10日の日記
2004年5月10日・浅田次郎「歩兵の本領」読。非常に面白かった。70年頃の自衛隊の話で、笑えて泣けて考えさせられる。浅田次郎は現代日本で屈指の作家だと思う。
・捕虜虐待で急にアメリカバッシングが巻き起こってるが、その前にファルージャではサッカー場が墓で埋まるくらい一般人が殺されているのに、何をいまさらという気がしてならない。朝日新聞にその立ち並ぶ墓石の写真が載ったのは、4月20日頃だったか。アルジャジーラのサイトでは、4月10日前後から見ることができたと思う。
・捕虜虐待で急にアメリカバッシングが巻き起こってるが、その前にファルージャではサッカー場が墓で埋まるくらい一般人が殺されているのに、何をいまさらという気がしてならない。朝日新聞にその立ち並ぶ墓石の写真が載ったのは、4月20日頃だったか。アルジャジーラのサイトでは、4月10日前後から見ることができたと思う。
5月8日の日記
2004年5月8日アサヒコムより。
邦人殺害に金5百グラム ビンラディン氏とされる声明で
----------------------------------
国際テロ組織アルカイダ指導者オサマ・ビンラディン氏の肉声を収録したとされる声明が6日、イスラム系ウエブサイトで公表された。ロイター通信によると、イラク暫定占領当局(CPA)のブレマー代表を殺害した者に金10キロ(約1400万円相当)を与えるとしたほか、日本人を殺害した場合も金500グラム(約70万円相当)を出すとしている。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
アメリカもビンラディンはじめ反米勢力に賞金クビをかけている。ビンラディンの肩を持つ気はないが、やってることは何も変わりがない。先日の人質事件の際、本筋から外れた「自己責任」論を振り回していた福田前官房長官等々は、このままでは日本国民が「テロリスト」に敵と認識されて当然であるということを分かった上で言っていたんだろうか。と、嫌みのひとつも言いたくなる。とにかくここのところの報道はひどかった。森達也が言う「主語を自分にしてみること」の大切さをしみじみ思う。
邦人殺害に金5百グラム ビンラディン氏とされる声明で
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国際テロ組織アルカイダ指導者オサマ・ビンラディン氏の肉声を収録したとされる声明が6日、イスラム系ウエブサイトで公表された。ロイター通信によると、イラク暫定占領当局(CPA)のブレマー代表を殺害した者に金10キロ(約1400万円相当)を与えるとしたほか、日本人を殺害した場合も金500グラム(約70万円相当)を出すとしている。
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アメリカもビンラディンはじめ反米勢力に賞金クビをかけている。ビンラディンの肩を持つ気はないが、やってることは何も変わりがない。先日の人質事件の際、本筋から外れた「自己責任」論を振り回していた福田前官房長官等々は、このままでは日本国民が「テロリスト」に敵と認識されて当然であるということを分かった上で言っていたんだろうか。と、嫌みのひとつも言いたくなる。とにかくここのところの報道はひどかった。森達也が言う「主語を自分にしてみること」の大切さをしみじみ思う。
5月7日の日記
2004年5月7日仕事が久々にテンパっててやばいです。別件だけど、こないだ実家に帰ったら姪っ子が卓球少女愛ちゃんにそっくりになってて驚いたよ。って誰に言ってるんでしょう私は。こんにちは!
5月6日の日記
2004年5月6日・追記。そういや男くささ満点の人生相談で知られる北方謙三大先生の本も昔ずいぶん読んだな、と思い出し、何となくググってみたら以下を発見。爆笑。大好きだ北方さん。久しぶりに読みたくなった。
http://media.excite.co.jp/book/news/topics/059/p01.html
・ふと、自分の家の本棚を眺めてみる。
「新宿鮫」「不夜城」「猛き箱舟」「野獣死すべし」「蘇る金狼」「テロリストのパラソル」……。
ひとことでいえば、暑苦しい。角川春樹テイストが全開である。
本棚を見ればその人が分かるという。自分はこれから、「ハートカクテル」(わたせせいぞう)系というか、カーサブルータスのバックナンバーがズラリ、みたいな本棚を目指そうと思いました。
んで、たまには恋愛小説でも読もうと、知人に勧められた石田衣良氏の「1ポンドの悲しみ」を購入しました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087746895/249-0051962-7649958
30代の恋愛をつづったショートストーリー。結婚式場で働く女性の話など、乾いた砂地に雨がしみこむように、心にしみいりましたわ。おすすめです。
・ゴールデンウィークの最終日、新幹線に乗った。車内にある電光掲示板に、「不審物を見かけたらお近くの係員までお知らせください」というメッセージが10分おきに流れる。地下鉄サリン事件以降、都市生活者には見慣れた文章だ。しかし、いまはまったくそのリアルさが違う。その文字の意味することが本当に起こったらと考えつつ、270キロで流れる窓の外の風景に、目を移す。何事も起こらず、目的地の改札を抜けたときには正直ほっとした。新幹線に乗るのもたいへんだっつう話です。
http://media.excite.co.jp/book/news/topics/059/p01.html
・ふと、自分の家の本棚を眺めてみる。
「新宿鮫」「不夜城」「猛き箱舟」「野獣死すべし」「蘇る金狼」「テロリストのパラソル」……。
ひとことでいえば、暑苦しい。角川春樹テイストが全開である。
本棚を見ればその人が分かるという。自分はこれから、「ハートカクテル」(わたせせいぞう)系というか、カーサブルータスのバックナンバーがズラリ、みたいな本棚を目指そうと思いました。
んで、たまには恋愛小説でも読もうと、知人に勧められた石田衣良氏の「1ポンドの悲しみ」を購入しました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4087746895/249-0051962-7649958
30代の恋愛をつづったショートストーリー。結婚式場で働く女性の話など、乾いた砂地に雨がしみこむように、心にしみいりましたわ。おすすめです。
・ゴールデンウィークの最終日、新幹線に乗った。車内にある電光掲示板に、「不審物を見かけたらお近くの係員までお知らせください」というメッセージが10分おきに流れる。地下鉄サリン事件以降、都市生活者には見慣れた文章だ。しかし、いまはまったくそのリアルさが違う。その文字の意味することが本当に起こったらと考えつつ、270キロで流れる窓の外の風景に、目を移す。何事も起こらず、目的地の改札を抜けたときには正直ほっとした。新幹線に乗るのもたいへんだっつう話です。
5月4日の日記
2004年5月4日・実家です。東京に戻って悪友連中と浅草の焼肉屋でしこたま飲みました。途中で結婚(婚約?)指輪はゴールドがいいかプラチナがいいか、という話題になり、小生黙々とハラミを平らげていたところ、「あんたには、全然関係ない話題だね」と指摘され、返す言葉もありませんでした。みんなこうして大人になっていくんだなあ。
・月刊「現代」の立花隆論文を読む。同時に「諸君」の石原都知事と西村眞悟衆院議員の対談を読む。西村議員曰く、イラクの自衛隊には戦車を送って、レクリェーション施設(慰安所)を作ってあげるべきだそうです。うわあ、そりゃあ素晴らしい考えだ。きっとみんな大喜びだよ。
・ジョージ・オーウェルの「1984年」を再読する。「思想犯罪」が何よりも重罪となる未来の姿を描いた小説。洒落にならん。
・月刊「現代」の立花隆論文を読む。同時に「諸君」の石原都知事と西村眞悟衆院議員の対談を読む。西村議員曰く、イラクの自衛隊には戦車を送って、レクリェーション施設(慰安所)を作ってあげるべきだそうです。うわあ、そりゃあ素晴らしい考えだ。きっとみんな大喜びだよ。
・ジョージ・オーウェルの「1984年」を再読する。「思想犯罪」が何よりも重罪となる未来の姿を描いた小説。洒落にならん。
5月1日の日記
2004年5月1日・藤原新也氏の4/27日記にまたしてもいたく同感。とくに最後の「いますぐ茶碗を洗え」のくだりには笑った。さすがだ。
・世の中は議員の年金未納問題で大騒ぎですが私としては小泉首相がその件の会見前に梅酒を飲んで「ウメッシュ!」とギャグ(?)を言ったのが気になってならない。彼も菅野美穂が好きなのだろうか。
・世の中は議員の年金未納問題で大騒ぎですが私としては小泉首相がその件の会見前に梅酒を飲んで「ウメッシュ!」とギャグ(?)を言ったのが気になってならない。彼も菅野美穂が好きなのだろうか。
4月30日の日記
2004年4月30日・休日はモンゴウイカを2杯買ってきて、塩と酒でビンに漬け込み、イカの塩辛を作ってみました。1週間ほどで食べ頃になるそうです。俺はケンタロウか。
・俺んちの近くにいきつけになったバーがあるんですよ。そこの店員、男ばっかりで、全員ヒップホップって感じの(古い?)若者連中なんすわ。店長が23歳。ほかの店員も20歳とか。こないだ行ったらちょっと前までドレッドだった奴がアフロになってたり、そういうノリ。挨拶代わりにヨーメーンみたいな。注文とる鉛筆、アフロから取り出すみたいな。で、ワタクシ、若者に迎合するのが得意なのでそいつらと友達になりまして。週に2回くらい行ってるんです。そしたら昨日、店長と会話してましてね。「○○さん、祝日だっつうのにこんな店で一人で飲んでていいんすか。たまには女の子とか連れてきてくださいよ」「そんなんいるわけねえじゃん。こっちに知り合いすらいねえのに」「最近恋とかしてないんすか」「あ、そういやこの前一目惚れした」「それだ! いまからメールして呼び出しましょう」「アドレス会社のしかわかんない」「ダメだなあ。じゃあ、明日送ってくださいよ。絶対」「でも気持ち悪がられないかなあ」「大丈夫っすよ。今度報告ね」。で、だんだん酔っぱらってきたので、「わかった! 送るよ。送りゃいいんだろ。よーし」とか言っちゃった。
で、どうしよう。と途方に暮れている次第です。面白いメール文例を書いて笑いをとろうとさっきから考えているのですがさっぱり浮かびません。
こんなだからダメなんだ俺は。
・俺んちの近くにいきつけになったバーがあるんですよ。そこの店員、男ばっかりで、全員ヒップホップって感じの(古い?)若者連中なんすわ。店長が23歳。ほかの店員も20歳とか。こないだ行ったらちょっと前までドレッドだった奴がアフロになってたり、そういうノリ。挨拶代わりにヨーメーンみたいな。注文とる鉛筆、アフロから取り出すみたいな。で、ワタクシ、若者に迎合するのが得意なのでそいつらと友達になりまして。週に2回くらい行ってるんです。そしたら昨日、店長と会話してましてね。「○○さん、祝日だっつうのにこんな店で一人で飲んでていいんすか。たまには女の子とか連れてきてくださいよ」「そんなんいるわけねえじゃん。こっちに知り合いすらいねえのに」「最近恋とかしてないんすか」「あ、そういやこの前一目惚れした」「それだ! いまからメールして呼び出しましょう」「アドレス会社のしかわかんない」「ダメだなあ。じゃあ、明日送ってくださいよ。絶対」「でも気持ち悪がられないかなあ」「大丈夫っすよ。今度報告ね」。で、だんだん酔っぱらってきたので、「わかった! 送るよ。送りゃいいんだろ。よーし」とか言っちゃった。
で、どうしよう。と途方に暮れている次第です。面白いメール文例を書いて笑いをとろうとさっきから考えているのですがさっぱり浮かびません。
こんなだからダメなんだ俺は。
4月28日の日記
2004年4月28日今日のニュース。
ファルージャで米軍が空爆再開。
タイ南部でイスラム教徒が暴動。100人以上が死亡。
イタリアは世論が二つに分かれ、
マレーシアの日本大使館には「撤退しなければあらゆる手段」とのテロ予告。
先日「文明の衝突」と書いたが本当にそうなりつつある気がしてならない。日本が「十字軍」に加わるか、退くか。いまが歴史の岐路になるやもしれぬ。
ファルージャで米軍が空爆再開。
タイ南部でイスラム教徒が暴動。100人以上が死亡。
イタリアは世論が二つに分かれ、
マレーシアの日本大使館には「撤退しなければあらゆる手段」とのテロ予告。
先日「文明の衝突」と書いたが本当にそうなりつつある気がしてならない。日本が「十字軍」に加わるか、退くか。いまが歴史の岐路になるやもしれぬ。
4月27日の日記
2004年4月27日・タマちゃん怪獣になる。見守る会の行く末が気になるところ。
http://www.asahi.com/national/update/0427/006.html
・柏村センセイに怒られるのでよい子は以下のような本を読まないようにしましょう。
『「非国民」のすすめ』斎藤貴男
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480863540/250-8416388-4005804
『抵抗論ー国家からの自由』辺見庸
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/462031675X/250-8416388-4005804
『華氏451度』レイ・ブラッドベリ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150401063/250-8416388-4005804
『1984年』ジョージ・オーウェル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150400083/250-8416388-4005804
http://www.asahi.com/national/update/0427/006.html
・柏村センセイに怒られるのでよい子は以下のような本を読まないようにしましょう。
『「非国民」のすすめ』斎藤貴男
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4480863540/250-8416388-4005804
『抵抗論ー国家からの自由』辺見庸
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/462031675X/250-8416388-4005804
『華氏451度』レイ・ブラッドベリ
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150401063/250-8416388-4005804
『1984年』ジョージ・オーウェル
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4150400083/250-8416388-4005804
4月26日の日記
2004年4月26日・日曜はあまりにヒマだったので本格タイカレーを作ったり新婚さんいらっしゃいを見たりアタック25を見たりしてました。終わり。
そらなんぼなんでも短すぎるわ、と反省したので無理矢理書くことをひねり出します。ここ最近、ニューヨークタイムズがWEBで読めるというサービスに登録しました。「多角的に事態を把握するためにはやはり海外報道にも目を光らせねばいかんだろう」という高尚な考えからです。誰も言ってくれないから自分で言いますが1円にもならんのに見上げた努力だと思います。しかし問題は、英語がよく、というかサッパリわからんことです。で、登録する画面の時点で全部ハイハイ応えてたら、広告メールがガンガン送られてくるようになりました。それが「スペインの古城で過ごす豪華リゾート」とか「エグゼクティブの休暇にカリブ7日間のクルーズ」とか、贅沢旅行の広告ばっかりなんですわ。それ見ると、わーい、小生もお船に乗りたーい。とか思うんですけど、一方でがんがん戦争やってるわけじゃないすか。ほんでそれ伝える新聞で豪華リゾートの広告っつうのがどうもなあ、なんか、大多数の国民にとっちゃあんまり関係ないことなんだろうなあ、という気がするわけです。で、『戦争で死んだ兵士のこと』(メディアファクトリー)ちゅう絵本をあるサイトで知って、読んでみました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840103976/250-8416388-4005804
名もない兵士が森のほとりで死んでいる、という場面から始まる、5分くらいで読み終わる絵本です。物語は、1時間前、彼は闘っていた、3時間前、彼は戦火から子供を助けていた、という具合に時間が遡っていく手法。ともかく、暇な人は書店に行ったら読んでみてください。飯食って寝ます。
そらなんぼなんでも短すぎるわ、と反省したので無理矢理書くことをひねり出します。ここ最近、ニューヨークタイムズがWEBで読めるというサービスに登録しました。「多角的に事態を把握するためにはやはり海外報道にも目を光らせねばいかんだろう」という高尚な考えからです。誰も言ってくれないから自分で言いますが1円にもならんのに見上げた努力だと思います。しかし問題は、英語がよく、というかサッパリわからんことです。で、登録する画面の時点で全部ハイハイ応えてたら、広告メールがガンガン送られてくるようになりました。それが「スペインの古城で過ごす豪華リゾート」とか「エグゼクティブの休暇にカリブ7日間のクルーズ」とか、贅沢旅行の広告ばっかりなんですわ。それ見ると、わーい、小生もお船に乗りたーい。とか思うんですけど、一方でがんがん戦争やってるわけじゃないすか。ほんでそれ伝える新聞で豪華リゾートの広告っつうのがどうもなあ、なんか、大多数の国民にとっちゃあんまり関係ないことなんだろうなあ、という気がするわけです。で、『戦争で死んだ兵士のこと』(メディアファクトリー)ちゅう絵本をあるサイトで知って、読んでみました。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840103976/250-8416388-4005804
名もない兵士が森のほとりで死んでいる、という場面から始まる、5分くらいで読み終わる絵本です。物語は、1時間前、彼は闘っていた、3時間前、彼は戦火から子供を助けていた、という具合に時間が遡っていく手法。ともかく、暇な人は書店に行ったら読んでみてください。飯食って寝ます。
4月23日の日記
2004年4月23日新聞記者の友人が最近書いた、「30歳の叫びをそのまま活字にしてみました」という渾身の記事を送ってもらいました。
某球団の「月見草」に自らを例える名監督が語るリーダー論。読み応えのあるインタビューで面白かったのだが、紹介したいのはその取材後記だ。以下。
ーー
「(こわもてで知られる監督が)キャンプ中は報道陣と雑談に応じてくれる機会もしばしばだった。浮いた話もなく、一人さびしく三十路を迎えた記者に「アンタ独身か?」と指揮官。「ハイ。結婚願望は強いのですが、どうにもモテないのです。どうしたらいいでしょうか」思わず人生相談を願い出てしまった。
まるで相手投手を見つめるような鋭い眼光で、記者の顔を見つめること数十秒。「そのメガネと髪型が悪い。即刻変えなさい」胸に響く“ファッションチェック”を賜り、翌日朝イチで理髪店に出かけたのは言うまでもない。記者も“再生工場”の恩恵を受けて、幸せをつかみたいと思う。」
ーー
記者仲間からは「自らのプライヴェートを紙面上で暴露し、笑いをとる芸人根性。逆田中真紀子長女かお前は!」と評判だったそうです。
K、勝手に引用してゴメン。でもオモロかったよ。モテないネタは小生もしばらく続きそうです。がんばろう。
某球団の「月見草」に自らを例える名監督が語るリーダー論。読み応えのあるインタビューで面白かったのだが、紹介したいのはその取材後記だ。以下。
ーー
「(こわもてで知られる監督が)キャンプ中は報道陣と雑談に応じてくれる機会もしばしばだった。浮いた話もなく、一人さびしく三十路を迎えた記者に「アンタ独身か?」と指揮官。「ハイ。結婚願望は強いのですが、どうにもモテないのです。どうしたらいいでしょうか」思わず人生相談を願い出てしまった。
まるで相手投手を見つめるような鋭い眼光で、記者の顔を見つめること数十秒。「そのメガネと髪型が悪い。即刻変えなさい」胸に響く“ファッションチェック”を賜り、翌日朝イチで理髪店に出かけたのは言うまでもない。記者も“再生工場”の恩恵を受けて、幸せをつかみたいと思う。」
ーー
記者仲間からは「自らのプライヴェートを紙面上で暴露し、笑いをとる芸人根性。逆田中真紀子長女かお前は!」と評判だったそうです。
K、勝手に引用してゴメン。でもオモロかったよ。モテないネタは小生もしばらく続きそうです。がんばろう。
4月22日の日記
2004年4月22日今朝8チャンネルの小倉さんの番組を見ていたら依然として議論のレベルが「迷惑を考えてほしい」とか「5人は事前の準備が足りなかった」とかで、ホントしょうもない。どんな準備すりゃあいまのイラクに行って大丈夫なんだろか。さらに「我々にも覚悟が必要ですね」なんて言ってたけど、どんな覚悟が必要なんだろか。「あっちゃあ爆弾テロだよ。イッテー。まあ、しゃあない。覚悟してっから」ってことか。
自分の後輩がサマワにいるかもしれんちゅうこともあって、反米勢力の皆さんがこれ以上迫撃砲なんかを撃ち込まないことを陰ながら祈ってんだけど、産経読売は「腰の据わらない国は撤退してるが日本はここが正念場だ」みたいな論陣を張ってます。栄えある「有志連合」諸国がわらわら撤退してるなか、派遣賛成論者の人が、「いらねえよホンジュラスなんか! 帰れ!」「スペインの弱虫!」ちゅう具合に強がっててもいいんだけど、あまり参戦国が少なくなっちゃうと、「テロリスト」の皆さんが、「狙うとしたら日本くらいしかねえな」「だな」とか言って、がんがん攻撃してこないかナー、と心配したりもします。
こうなったら自衛隊は「復興」「人道」「支援」に行ってるはずなんだから、NGOと目的は同一だってことで、武装解除して街に繰り出してボランティアしてみてはどうでしょう。給料もらえるからボランティアじゃないか。でもまあ、とりあえず軍服を脱いで、男性は作業着、女性隊員は割烹着とかを着てまめまめしく働いてみる。「敵じゃないですよー」という雰囲気を作るわけだ。で、なるべくイラク人に溶け込むために、食べ物とかも一緒に食って、生活も合わせる。モスクで礼拝とかもする。男性はヒゲを生やす。お調子者の隊員なんて友達のイラク人に誘われて反米デモとかに参加しちゃって、後で「何考えてんだ」って上官に怒られたりする。
そんくらいの発想の転換が必要ですね。
自分の後輩がサマワにいるかもしれんちゅうこともあって、反米勢力の皆さんがこれ以上迫撃砲なんかを撃ち込まないことを陰ながら祈ってんだけど、産経読売は「腰の据わらない国は撤退してるが日本はここが正念場だ」みたいな論陣を張ってます。栄えある「有志連合」諸国がわらわら撤退してるなか、派遣賛成論者の人が、「いらねえよホンジュラスなんか! 帰れ!」「スペインの弱虫!」ちゅう具合に強がっててもいいんだけど、あまり参戦国が少なくなっちゃうと、「テロリスト」の皆さんが、「狙うとしたら日本くらいしかねえな」「だな」とか言って、がんがん攻撃してこないかナー、と心配したりもします。
こうなったら自衛隊は「復興」「人道」「支援」に行ってるはずなんだから、NGOと目的は同一だってことで、武装解除して街に繰り出してボランティアしてみてはどうでしょう。給料もらえるからボランティアじゃないか。でもまあ、とりあえず軍服を脱いで、男性は作業着、女性隊員は割烹着とかを着てまめまめしく働いてみる。「敵じゃないですよー」という雰囲気を作るわけだ。で、なるべくイラク人に溶け込むために、食べ物とかも一緒に食って、生活も合わせる。モスクで礼拝とかもする。男性はヒゲを生やす。お調子者の隊員なんて友達のイラク人に誘われて反米デモとかに参加しちゃって、後で「何考えてんだ」って上官に怒られたりする。
そんくらいの発想の転換が必要ですね。
4月21日の日記
2004年4月21日自分のまとめとして。
「成城トランスカレッジ」というサイトが今回の事件について私が見る限り最もまともかつ理性的に、問題の本質を議論していた。関心がある方は調べて読んでみてください。長いけど。2ちゃんに代表されるネットの誹謗中傷を読んだりわざわざ羽田に生卵を持っていった奴がいるなんて聞くと日本は本物の馬鹿が多数を占める国になったのかと暗澹とした気持ちになったが、このサイトを見て安心した。頭が良い人というのは年齢を問わずいるものである。誹謗中傷は言わずもがなだが自作自演を振り回す人々の心理も「すでに自分たちがテロに巻き込まれている」という不安の表出と考えれば納得する。突き詰めればこの問題は自作自演だったとしても何も変わりがない。9/11を境に世界は新しい時代に入りその渦に日本国中が否応無しに巻き込まれつつある。言ってみれば今回の騒動は「エアコンが効いた部屋で輸入牛肉のステーキを食いながらテレビで他国の戦争を眺めている我々」の世界に、ブラウン管の向こうから貞子のように抑圧されている人々が乗り出してきたことに驚愕して巻き起こった社会的ヒステリー現象だったとも考えられる。このまま行けばテロはまた必ず起こる。それはまた「わざわざ行く奴が馬鹿だ」と他人顔で言えるような遠い海外で起こるかもしれないが、明日我々が乗る電車で起こるかもしれない。いずれにしろ日本人全員が無関係ではいられない時代に入った。
「成城トランスカレッジ」というサイトが今回の事件について私が見る限り最もまともかつ理性的に、問題の本質を議論していた。関心がある方は調べて読んでみてください。長いけど。2ちゃんに代表されるネットの誹謗中傷を読んだりわざわざ羽田に生卵を持っていった奴がいるなんて聞くと日本は本物の馬鹿が多数を占める国になったのかと暗澹とした気持ちになったが、このサイトを見て安心した。頭が良い人というのは年齢を問わずいるものである。誹謗中傷は言わずもがなだが自作自演を振り回す人々の心理も「すでに自分たちがテロに巻き込まれている」という不安の表出と考えれば納得する。突き詰めればこの問題は自作自演だったとしても何も変わりがない。9/11を境に世界は新しい時代に入りその渦に日本国中が否応無しに巻き込まれつつある。言ってみれば今回の騒動は「エアコンが効いた部屋で輸入牛肉のステーキを食いながらテレビで他国の戦争を眺めている我々」の世界に、ブラウン管の向こうから貞子のように抑圧されている人々が乗り出してきたことに驚愕して巻き起こった社会的ヒステリー現象だったとも考えられる。このまま行けばテロはまた必ず起こる。それはまた「わざわざ行く奴が馬鹿だ」と他人顔で言えるような遠い海外で起こるかもしれないが、明日我々が乗る電車で起こるかもしれない。いずれにしろ日本人全員が無関係ではいられない時代に入った。
4月20日の日記
2004年4月20日「0419日記考察。」
というタイトルのメールが友人から来る。
以下。
>結論としては、こんな私ですが誰かもらってくれませんか。
ふむふむ。
>炊事洗濯やります。
いいね。
「これからのオトコ」として合格。
いいアピールポイントです。
>結構ギャグとかも言います(つまんねえけど)。
いいね。
括弧書きが謙虚で合格。
いいアピールポイントです。
>ぜいたくは言いませんが矢田亜希子さんみたいな人だと嬉しいです。
・・・だからおめはオンナができないんだぁ。
ったく、ただの一言多いオトコだな。
炊事洗濯やります=自分のことくらいは自分でできる。
これが大事なんだな。
恋愛中にこれが分かればオンナはソッコー、相手をケコンモードに持っていきます。
ちなみにこれを確認せずケコンしちまった友達は
出掛ける前にメシやらパンツやらを用意していかないと
遊んでても携帯が鳴ると。失敗したといつも嘆いています。
とはいえ逆指名に矢田ちゃんは好感度高いど。
これがヨネクラだったらもっと非難ゴウゴウ。
ーーーー
だそうである。ケコンに持っていく方法は分かった。
あとは矢田ちゃんをどう口説くかだな。
ーーーー
昨日の朝日新聞夕刊に掲載された高橋源一郎氏の書いた文章を4回読み直した。「自己責任」を題目のように唱える首相はじめ政府の人ならびに産経読売の論説委員にはぜひ読んでもらいたいものである。図書館に行ってでも読む価値のある文章です。
というタイトルのメールが友人から来る。
以下。
>結論としては、こんな私ですが誰かもらってくれませんか。
ふむふむ。
>炊事洗濯やります。
いいね。
「これからのオトコ」として合格。
いいアピールポイントです。
>結構ギャグとかも言います(つまんねえけど)。
いいね。
括弧書きが謙虚で合格。
いいアピールポイントです。
>ぜいたくは言いませんが矢田亜希子さんみたいな人だと嬉しいです。
・・・だからおめはオンナができないんだぁ。
ったく、ただの一言多いオトコだな。
炊事洗濯やります=自分のことくらいは自分でできる。
これが大事なんだな。
恋愛中にこれが分かればオンナはソッコー、相手をケコンモードに持っていきます。
ちなみにこれを確認せずケコンしちまった友達は
出掛ける前にメシやらパンツやらを用意していかないと
遊んでても携帯が鳴ると。失敗したといつも嘆いています。
とはいえ逆指名に矢田ちゃんは好感度高いど。
これがヨネクラだったらもっと非難ゴウゴウ。
ーーーー
だそうである。ケコンに持っていく方法は分かった。
あとは矢田ちゃんをどう口説くかだな。
ーーーー
昨日の朝日新聞夕刊に掲載された高橋源一郎氏の書いた文章を4回読み直した。「自己責任」を題目のように唱える首相はじめ政府の人ならびに産経読売の論説委員にはぜひ読んでもらいたいものである。図書館に行ってでも読む価値のある文章です。
4月19日の日記
2004年4月19日金欠である。今週は金曜日まで7千円で過ごさねばならない。一人暮らしの生活費として見た場合、この金額に「余裕じゃないか」と思える方、「ぷっ。貧乏人!」と軽侮される方、どちらが日本に多いのか、私には分からない。が、いずれにしろ私にとってかなり厳しい状況であることは事実である。なぜなら小生、麦と水で作ったただの苦い炭酸水であるにも関わらずたいへん税率の高い飲み物が好きで、もずく酢などをアテに毎日2〜3本鯨飲しており、いくら困窮しているからといってその習慣を変える気はさらさらないからだ。いま計算してみたところ、アサヒビール株式会社と国に対して年間30万円くらい拠出していることが判明した。減税してもらいたいものである。さておき、このような個人的デフレ経済化においては、必然的に、食費を削減せざるを得ない。そのために最も有効な方法は、自炊である。よって日曜、私は愛車にキーを差し込むと、颯爽とまたがり、スーパーへペダルをこいだのであった。綿密な計算に基づき夜食の材料を購う。買ったのは新タマネギ1個(28円)、キャベツ1/4切れ(50円)、豚トロとニンニクの芽(328円)、キュウリのぬか漬け2本(80円)、納豆3パック(100円)。合計586円。定食より安く、タンパク質・野菜を豊富に摂取するという命題に応えたかたちである。貧乏だからと食事に手を抜き吉野家などでごまかすのは邪道である。何と言っても食事は命の根元。うまいものが食いたい。で、帰宅。土鍋でメシを炊き、タマネギ、キャベツは小鍋に入れコンソメスープの素とともに煮る。ぬか漬け、梅干し。焼肉も美味かった。これによって生活力のある男であることが証明できよう。結論としては、こんな私ですが誰かもらってくれませんか。炊事洗濯やります。結構ギャグとかも言います(つまんねえけど)。ぜいたくは言いませんが矢田亜希子さんみたいな人だと嬉しいです。
・追記。藤原新也氏の日記にいたく同感。さすがだ。たしかに為政者にとっては、ありがたい連中ばっかりで助かったよなあ。自作自演説は論評する気も起こらなかったので無視していたが、論拠となった家族の支持政党の情報は、今週の週刊現代を読むと意図的に政府筋から流されたとみる向きもある。重要なのはコンテクスト(文脈)で物事を眺めることだ。次に起こりうる可能性の一つは、サマワの550人が人質になることである。
ジュンティさん
やすさん
リンクありがとうございます。よろしくお願いします。
・追記。藤原新也氏の日記にいたく同感。さすがだ。たしかに為政者にとっては、ありがたい連中ばっかりで助かったよなあ。自作自演説は論評する気も起こらなかったので無視していたが、論拠となった家族の支持政党の情報は、今週の週刊現代を読むと意図的に政府筋から流されたとみる向きもある。重要なのはコンテクスト(文脈)で物事を眺めることだ。次に起こりうる可能性の一つは、サマワの550人が人質になることである。
ジュンティさん
やすさん
リンクありがとうございます。よろしくお願いします。
4月17日の日記
2004年4月17日・今日も仕事である。疲れた。いま行方不明だった2名も解放との報道をネットで見る。
・覚え書きとして。ここ数日、世論と自分との間に横たわる違和感の原因を考えているうち、「自分はここ1週間、ほとんどの情報を新聞とネットで得ていたからだ」と思い当たった。ニュースが放映している時間に、家に帰れたのは二日ほど。世間の怒りに火をつけた会見を断片しか見ていない。テレビは、分かりやすい。論理より印象、原因より現状、本質より表出を表現するのに最も適したメディアである。本来、「3人の持つ個人的属性(家族・容貌・発言・思想信条など)」は、この問題とは関係が無いはずだ。しかし、世間の批判はそこに集中した。テレビの「わかりやすさ」によって人間を敵か味方かにラベリングする考え方が蔓延しつつある。有田芳生氏は、今日の日記に次のように書いている。
<論理による説得が不能ゆえに自分の気に入らない主張をするメディアにたとえば「イエロージャーナリズム」などというレッテルを貼りつける。言葉の劣化の根拠である劣情の浸透があちこちで進んでいることはもっと検討されていい。人質問題をきっかけにして北朝鮮拉致事件発覚時以上の言葉の劣化があまねく広がっていることこそ危険だ。罵倒、レッテル貼りは論理の敗北である。個人の内面にも浸透する破綻。いま石川啄木が嘆いた時代を上回る「時代閉塞の現状」がある。>
・覚え書きとして。ここ数日、世論と自分との間に横たわる違和感の原因を考えているうち、「自分はここ1週間、ほとんどの情報を新聞とネットで得ていたからだ」と思い当たった。ニュースが放映している時間に、家に帰れたのは二日ほど。世間の怒りに火をつけた会見を断片しか見ていない。テレビは、分かりやすい。論理より印象、原因より現状、本質より表出を表現するのに最も適したメディアである。本来、「3人の持つ個人的属性(家族・容貌・発言・思想信条など)」は、この問題とは関係が無いはずだ。しかし、世間の批判はそこに集中した。テレビの「わかりやすさ」によって人間を敵か味方かにラベリングする考え方が蔓延しつつある。有田芳生氏は、今日の日記に次のように書いている。
<論理による説得が不能ゆえに自分の気に入らない主張をするメディアにたとえば「イエロージャーナリズム」などというレッテルを貼りつける。言葉の劣化の根拠である劣情の浸透があちこちで進んでいることはもっと検討されていい。人質問題をきっかけにして北朝鮮拉致事件発覚時以上の言葉の劣化があまねく広がっていることこそ危険だ。罵倒、レッテル貼りは論理の敗北である。個人の内面にも浸透する破綻。いま石川啄木が嘆いた時代を上回る「時代閉塞の現状」がある。>
4月16日の日記
2004年4月16日・昨夜は仕事の飲みで22時30分頃帰宅。テレビをつけたら3人が解放されていた。死ななくて良かった。先日自分は「分類されるとすれば『左』だな」と書いたが、実のところは「政治なんてどうだっていい」というのが基本信条としてあり、デモとか政治運動とかには未来永劫、参加することはないだろう。ただ、世の中が一方向に行くのがどうにも気持ち悪くて、落ち着かない。
・友人の外務省職員が久しぶりに帰国。明日東京でお帰りなさい会があるのだが参加できず残念。先ほど会に参加する友から電話があり「質問項目送ってくれれば聞いてあげるよ」と言われた。今回のことについて何を思ってるのか聞いてみたい。
・もっともっと、本を読もう。
・友人の外務省職員が久しぶりに帰国。明日東京でお帰りなさい会があるのだが参加できず残念。先ほど会に参加する友から電話があり「質問項目送ってくれれば聞いてあげるよ」と言われた。今回のことについて何を思ってるのか聞いてみたい。
・もっともっと、本を読もう。
4月15日の日記
2004年4月15日何だか世の中怒ってる人ばっかりで、今日の産経抄なんかもう戦前かと思うくらいだし、俺がヘンなのかなと心配になったんで、いろんな物書きの人の日記を見回ってました。江川昭子氏、有田芳生氏に共感。先日の浅田農産夫妻の事件のあと、村上龍は「自殺する必要性なんて無かったのに。鳥インフルエンザで死んだ日本人なんて一人もいないんだから」と言った。他者に対する不寛容がまた人を殺しそうになっている。