4月14日の日記

2005年4月14日
・たしかアメリカがイラクに開戦するころだったか。正確な時期は忘れたが、糸井重里氏が、ネットで「政治を語ることはそんなにエライの?」という趣旨のコラムを書いていた。

それよりも、街で見つけた面白い出来事や、美味しい食べ物の作り方や、ふとした子供のしぐさとかの方が、大切なんじゃないか、というような趣旨だったと思う。

最初にそれを読んだときは、「とは言っても、現実に人が死にそうになってるわけだしなあ…。誰かが何かを言わないとなあ…」と思ったものだった。

近頃になって、「糸井さんの言いたかったこともわかるような気がする」と思うようになった。

「政治」について語る人間は、その立ち位置をいずれかの陣営に「回収」されてしまうことからは、決して逃れられない。同じ事が、「男女論」「学歴論」「戦争論」「差別論」……といったややこしい問題にもいえる。これらの問題はすべて、深く突き詰めれば、発言者自身が当事者として関わらざるを得ない。そのことについて語る回数が増えるほど、その問題性を増大させてしまうというパラドックスに陥る。

だからきっと、糸井さんは、「政治を語るのがそんなにエライのか」とちょっと怒ったのだと思う。なんとなくだけど。

・「見てきました。反日デモ」というブログを発見。

ttp://china.txt-nifty.com/blog/2005/04/post_313c.html#more

ふむふむ。
なるほど。
さすが記者。

しかし、ネットのおかげで、こういう情報がすぐ手に入るってのは、いいことだよね。
あっちも熱くなってるのは一部の人間、というよく考えれば当たり前のことが、テレビで国旗焼いてるところを繰り返し見てると、わからんようになる。

・昨日の日記で、「昔、学生運動をちょこっと調べた」と書いた。

60年代〜俺が生まれた70年代にかけて、日本もこんな反米デモ/反体制運動をがんがんやってたわけだな。

http://gonta13.at.infoseek.co.jp/annpo-5.jpg
当時、アメリカの一般人はテレビでニュースを見ては、「日本人てのはなんて民度が低いんだろうね」と思ったに違いない。

で、今日のヒラカワブログで、まさにその当事者の一員としてのデモの記憶が書かれていて、読みふける。

デマの予防に。

2005年4月13日
イヤな話です(最近イヤな話ばかりでスマン)。

ふと気づいたんだが、ちょうど一年前の今頃って、イラク人質事件で日本中が大騒ぎだったんだよな。古い話を蒸し返すようで恐縮だが、誰も書いてないので、ちょこっと思ったことを。

あのとき、「日本赤軍と人質3人による自作自演説」ってのがネットを中心に流れた。出所は外務省と公安と若手議員だったらしいが、マスコミでも報じられて、バッシングに火がつく原因になった。

詳しくはこちら。
http://www.nanzo.net/henkyo/war/hostages.html

あらためて読み返してみると、ほんとにひどいな。

たまたま俺は、昔、学生運動とか赤軍について一時期調べていたことがあったので、「生きててもいまごろ60近い爺さん数人が、異国の地でドンパチやってる最中に、そんな計画を実行できる力があるはずがない」と即座に思ったわけだ。

だが、ころっと引っかかった人たちは、「赤軍と人質とのつながり」をマジで信じちゃったわけだな。

で、こういう、デマに引っかからないためにはどうすればいいか、ということなんだが。

1.声のでかい奴の言うことを鵜呑みにしない。
2.テレビも新聞も2ちゃんねるも信用しない。
3.相手の側の立場を想像してみる。
4.知識を身につける(あのときは「イラクにノートPCなんてあるわけない」なんて認識がまかり通っていた)。
5.「人間とはどういう生き物か」を深く知る。

ことが必要ではないかと思うわけだ。
とくに最後だな、一番大切なのはきっと。

4月12日の日記

2005年4月12日
・追記。メールの返事が来た。仕事関係で180度カンチガイのクレームを寄越してきた奴なんだが、あっさり引き下がってくれた。最初からそうしてくれよ……。夜に書いたラブレターと一緒で(書いたことないが)、頭に来ると普段書かないような文面のメールを送っちゃうんだろうな、きっと。

・今日も雨だなあ。

いま、自分史上最小の金玉(失礼)の男と、メールのやりとりをしている。
とにかく、ケツの穴(失礼)が小さい野郎で、たいへんに鬱陶しいのだが、この状況を楽しんでいる自分もいる。

はやく返事来ないかな(さっき、烈火のごとく怒りそうなメールを投げといた)。

・んな事はどーでもいいが。

あれだ。
キムタクが十二連覇だよ。
福山もまた二位。
そんで出川も五連覇だってよ。

これって、もうお約束なんじゃないのか。
というか、ホントにアンケート、やってんのか。

だって、ananから、「抱かれたい男教えてください」って来たら、ふつうキムタクは外すだろ。
「ま、どうせ今年もキムタクでしょ? じゃ、あたしは朝青龍って書いとくわ。だりい」
みたいな人が、もっといてもいいのではないか。

それとも、世間はそんなにベタな結果を望む人々で占められているということなのか。
そんな予定調和でいいのか。

だれか、身の回りでこのアンケートに答えた経験があるという方をご存じの方、いらっしゃいませんか。

いたらどうだって訳でもないんですが。

なんかこう、人面魚とかと同じ、都市伝説なんじゃないのか。
ananのアンケートって。

4月11日の日記

2005年4月11日
牧師がワイセツなことをしてて捕まった、というニュースを見て思ったのは、「こんなにうさんくさいオッサンに騙された人々ってのは、きっと『うさんくささセンサー』(語呂悪いな)の機能が低下してたんだろうな」ということだ。

自分は、人間を肌や目の色や国籍や顔の造作で判断するのは間違いだと思っているが、見かけ(表情や服装や髪型)や口調(トーン)や話している内容(コンテンツ)や立ち居振る舞い(所作)で判断するのは正しい、と思っている。国籍や顔の造作は先天的だが、後者はその人間が生きてきた軌跡によって形作られるものだからだ。偉そうな人間は傲慢さが、差別的な人間は差別的な心情が、そのあらゆる振る舞いに表れてくるものだ。

あの牧師のオッサンの説教をテレビで聞いたが、口調も話してることも、うさんくささの塊で、「センサー」が正常に機能している人ならまず引っかかるまいと感じた。

で、同種のセンサーの失調を、中国で反日デモしてる若い人らにも、それに反応してシナシナ言ってる日本の学生ブログ(大人もいるけど)とかにも、感じるわけだな。

あんたら、多分だまされてるぜ。
もっと、いろいろ見た方がいい。

そう言いたくなるけど、こういう人らは、得てして思いこみが激しい。

悪口の技術

2005年4月9日
「アマゾンとかのコメント欄に本や映画の悪口をせっせと書いてる人らってのはヒマなんだろうか」問題について考えてみた(俺が一番ヒマかもしれない)。

身銭を切って買った本をわざわざけなすんだから、よっぽど腹に据えかねたんだろうが、不毛といえば不毛な行為である。その本を買ってしまう被害者を少なくするという公益性はあるのかもしれないけどね。で、たいがい批判が的はずれなわけですよ。

それで、小田嶋先生のこないだ紹介した学歴の本の中に、ヒロスエの悪口を半ページくらい使って書いてあるところがあったんだけど(著者曰く「続けようか?2ページはいけるよ」とのこと)、それ読んでるときはぜんぜん嫌な気持ちにならなかったんですね。本当に。
「なんでかなあ」と考えてみたところ、多分、

1.批判が的確である。つまり多くの人が「そうそう!」と思える根拠が明示してある。

てのと、

2.読者に対する愛情がある。

の2点かなと思いました。
ブログとかでもいるじゃないすか、罵倒系というか。
俺はイヤミな文章が三度の飯より好きという性格のねじ曲がった男ですが、悪口にも芸と愛がないとね。

ネットの悪口に欠けてるのは読者愛。
そういう結論で。

・今日も一日仕事だったぜ!イェイ!
・そんでこれから花見に行ってきます。
・明日はこっちにいる唯一の昔からの友人、エイジと野球やってきます。
・カラオケに行きたい。
・そういえばこっちに来てからカラオケに一度しか行ってないな。
・この年になると、よく知らない人たちとカラオケに行ったときの選曲に迷いますね。本当はブルーハーツの「チェルノブイリ」が歌いたいのに、「酒と泪と男と女」を選んじゃう、みたいな。
・だから演歌ってずっとあるんだなあ。
・前に紹介した立花隆氏が言うように、リーマンがぼろ儲けってわけでもないらしいです。
ttp://www.tez.com/blog/archives/000411.html

・忙しくってたいへんです。

・カレーとうどんばっかり食ってます。

・たまにカレーうどんも食ってます。

情熱の問題

2005年4月7日
週刊新潮で、例の島の領有権問題に抗議するため、小泉さんに自分の指を送りつけようとした日本人男性がいたという記事を読む。ちょっと前には、あっちの国でも同じようなことをした人がいた。抗議のために焼身自殺を図ったというニュースもあった。

内田氏の今日のブログに「自分を勘定に入れる」という話があったが、こういう人たちは、間違いなく戦争になったら自ら戦地に赴き、最前線に立つ人なんだろうと思う。少なくとも「言行一致」という点では、「日本にも一発ノドンかテポドンが落ちてくれば国民の目が覚める」、などと寝ぼけたことを繰り返し言っているどっかの国の都知事よりは、尊敬ができる。行為の有効性はともかくとして。日本人の目を覚ますためにノドンが1発落ちるならぜひとも都庁の都知事執務室を直撃して欲しいと思うのは私だけではあるまい。

ちょっと前の自分なら、「彼らの行為はまったく理解できん」と思っただろう。いや、いまもほとんど理解はできないし、賛同もしない。しかし、最近になって、「こういう激情にかられて行動する人、というのも人間の社会集団には、一定数必要である」と考えるようになった。

要するに「塩分」のようなものだ。多量に摂取すれば死を招くが、まったく取らなくても、死ぬ。半藤一利は先の大戦の反省として「国民的熱狂を作り出してはならない」と言ったが、こういう「情熱的」な人が増えすぎると60年前のように国は滅ぶし、まったくいなくなっても、国は滅ぶだろうという気がする。

戦争をする情熱、というのは深い部分で人間が文化や社会を発展させてきた情熱とつながっているように思う。思う、と書いたあとで気づいたが、これはベトナム戦争に従軍し、200人中10数名しか生き残らなかった戦闘にまきこまれた作家、開高健が言ってたことだ。

もしも人間がまったく闘争心や正義を追い求める心を持っていなかったら、倫理も芸術も宗教でさえも生まれなかったに違いない、と。

当たり前すぎる結論だが、バランスが大切ということだな、きっと。
サラリーマンの仕事ってのは、一言でいうと、パスだ。
サッカーのパスね。

まわってきたボールを、自分一人で抱えず、いかにうまくパスするか。
仕事の巧拙は、それだけ、といっていい。

わかっちゃいるんだが。

ディフェンダー、多すぎ。
それと、ボールも多すぎ。

川でシャケを獲るクマの木彫りの像を、全身全霊で月に一体仕上げる人。

そんな仕事が、してみたい。

涙目日記

2005年4月6日
ぶっちゃけ、優しくない人、が苦手である。
「もっと、優しくして…」と、涙目で、両手の人差し指同士をつんつんしながら言いたい。

いや、いるんですよ、実際。
「そんなに怒るほどのことか?」てなことに、マジギレする人って。
そりゃあ俺にも落ち度があったかもしれんけどさあ。
だからっつってそんなに人生の終わりみたいに怒るほどのことじゃねえだろうがよ。
まあ、お茶でも飲んで、落ち着けや。

あーあ。
俺、こんな性格だから怒られるんだろうな。
南の島に行きたいなあ。

4月5日の日記

2005年4月5日
待ちわびていたこの本が、光文社知恵の森文庫から今日発売になって、昼休みに一気に読破した。

http://www.1101.com/editor/2000-09-22.html

面白すぎ。
この筆者は、天才だ。

げらげら笑いながら読んだが、同時に、人間というのは、つくづく、ラベルを貼って分類するのが好きな動物だな、と思う。

いや。

ラベルを貼って分類するのが、人間の本質なのかもしれないとも思う。

ついでに過去の小田嶋先生の日記を読み始めたら、お、面白すぎる……。いかん、仕事だ仕事。

4月5日の日記

2005年4月5日
・ここんとこ色々と書きたいことが次から次へ出てきて、仕事がはかどらず困る。書かなきゃいいんだけど。まあいいや。

ここ以外でも、ちょこっと文章を書くようになって、気づいた。
そこで書いているオレと、ここで書いているオレは、微妙に違う。
自分にしか分からないレベルの差異だし、どっちのオレもオレなんだが、確実に、二人のオレは違うわけです。

それは、「読者が違う」からだな。
受け取る人が違うから、語りかける自分の言葉も違ってくる。

当たり前ですね。

しかし、そう考えると、外部から分かる「人格」や「個性」なんてものは、常に周囲との関係性の中でふらふらしてるもんであって、いつでも書き換えができるということだな。

結論としては、今回も、「LEONを読んでモテるコヤジになろう!」ということだ。

4月5日の日記

2005年4月5日
この間、コンビニで買い物してたら、「めぞん一刻」の復刻版があったですよ。
「おお、なつかしいなあ」と思って、手に取ってみた。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/409192171X/250-4672433-0729838

読みふけるうちに、「か、管理人さん、かわいい……」と夢中になる。
早速、今朝、グーグルのイメージ検索で「音無響子」と打鍵。
電脳世界中にちらばる管理人さん画像が一瞬で集まり、「やっぱほうきとエプロンが一番いいね」と思う。

これが「萌え」か。「萌え」なのか。

そういえば、小学校高学年くらいのときは、「うる星やつら」のラムちゃんに間違いなく萌えていたな。
20年近く忘れていたよ、この甘酸っぱい感覚を。

婦女子の方々の中にも、シャア・アズナブル萌えや、新撰組萌えのご記憶をお持ちの方がいらっしゃるだろう。一度、お時間があるときにでも、自分の中にある「萌え要素」を発掘してみてはいかがだろうか。
・かねがね、不思議に思うのだが、「新入社員」ってのは、いったいどこに消えるんだろうな。だいたい、4月1日から6月くらいまでは、街を歩いていると、「あ! 新入社員だ!」と「発見」することが可能なんだけど、夏が近づいてきたあたりから、いつの間にか、街からいなくなる。ときを同じくしてあちこちに出現する「就活学生」と生態的には近いのであるが、なんかやっぱり微妙な差があるわけですよ。オレなんかはもう骨の髄から日本のサラリーマンになっているんですが、あの、なんかスーツが着慣れてない、けどズボンの折り目はビシッ、みたいなフレッシュ感が、まぶしいですね。

・「米田寅美」という婆さんから送られてきたスパムメールが面白すぎる。当日記の「文字コード」に抵触するため転載できないが、グーグルで検索するといろんなとこで読めます。

こういうのって、ひまな学生とかがバイトでやってんだろうけど、これ書いた奴はセンスあるわ。どんなセンスかはよくわからんけど。

・「ユリイカ」のブログ特集がとてもオモロイです。

・昨日の朝日新聞に、吉田豪が、「アンチお洒落のボンクラ男子である僕ら」と書いていて、「オレのことだ!」と思う。やっぱり豪ちゃんはいいこと書くなあ。

・普段、「温厚」という言葉を具現化したような人物であるオレだが、ひっさしぶりに頭に来る出来事があった。どうも、自分は、偉そうな人物に対するガマンの許容量、が低い。修行が足りませんな。それにしても、大マスコミの連中ってのは、なんでこんなに偉そうなんかな、とつくづく思う出来事であった。仕事でいろんな会社に電話をするが、新聞社とテレビ局の記者職の人間で、まともな電話応対ができる男にほとんどあったことがない。社名すら名乗らないのも珍しくない。ホリエモンが買収成功したら、まずは電話研修をさせるべきだと思う。

4月2日の日記

2005年4月2日
ぜんっぜん、キモメンじゃねえYO!!
むしろ、イケメンじゃないかYO!!

http://media.excite.co.jp/book/interview/200503/

うーーーん。
わかりませんなあ。

モテとツラは関係ないってことっすね。きっと。
そりゃ、そうだわな。
スーフリの和田さんとか、どう見てもキモメンだったけど、捕まる前はモテてたんだろうしな。

小生は、あいかわらずです。

4月1日の日記

2005年4月1日
・昨夜は、東京・渋谷にて、3人の美女に囲まれ食事する機会に恵まれる。最近のオレはついているのだ。お三方ともこの酔いどれ日記がご縁でお知り合いになっていただいた方々で、うちお一人は、今回初めて実際にお会いしました。んでも、日記は長らく読ませて頂いてたので、不思議と初対面つう感じがしませんでしたよ。いやあ、ほんと皆さん素敵!(うらやましいだろ加藤)。あれも話そう、これも話そうと思ってたんだけど、楽しい時間ってのはあっという間に過ぎるもんですな。また、ぜひぜひ一杯やりましょう! 

・で、いまこっちに戻ってきた。帰ってくるたびに感じるのだが、街を歩く人々の速さや雰囲気、電車の中のおばちゃんの会話のトーン、若いサラリーマンの髪型、女性が持っているデパートの紙袋、などなど、ホントに小さな差異なんだが、東と西ってのは、微妙に、でも確実にちがう。街に流れる空気の質が、ぜんぜん違う。ああ、戻ってきた、という感じがして、おもしろい。東京という街には、あそこにしかない空気がやっぱりあるな。

・帰りの新幹線で、小林信彦の「東京散歩 昭和の幻想」(知恵の森文庫)を読む。1932年東京生まれの筆者が、戦前〜戦後の日本が何を獲得し、何を失ったかを、市井の民衆の視点で書いており、たいへん面白かった。

・すっかり春になってうれしいなあ。いまから帰ってビール飲みます。串カツを食べることにする。

3月30日の日記

2005年3月30日
・あーやべーうわちゃーどうすっかなー、とここしばらく思っていたことが無事に解決。昨夜はぐっすりと眠れた。

・「ちょっと先にある楽しみなこと」ってのは、生きていくうえで大事だよな。大それたことでなくて、友人と飯を食うとか、好きな作家の新刊を買うとか、楽しみな映画とかで、いい。実にコストパフォーマンスの良い人生だ。

・とある文章を読んでいて、わかった。

オレは、ケチくさいのが嫌いなのだ。

い、いや、オレもケチなんだがな。
カレー作るときジャガイモ袋入り5個150円は余らせちゃうから1個35円のを別のスーパーで買ったりするしな。
同じくらい読みたい本が2冊あった場合、なるべく文字が小さくて1ページあたりの文字量が多い方を買うしな。

ケチはいいけど、ケチくさいのが嫌い。
分かるだろうか、この感覚。

3月29日の日記

2005年3月29日
・「男の中の男」、北方謙三親分が、ついにあの伝説の人生相談、「試みの地平線」を再開していた!! 掲載誌は「ホット・ドッグ・プレス」から、「週刊現代」にパワーアップ(オヤジ化)。読者から寄せられる悩みも小僧っ子とはひと味違う。「リストラされそうです(58歳)」「妻と夜の生活がうまくいきません(39歳)」「キャバクラ嬢に本気で惚れて月20万円使ってます(32歳)」等々、中年子羊の悩みを北方親分がぶった切る。全国の青少年の悩みを一刀両断した名言、「ソープへ行け」も健在だ。
(参考。前も紹介したんだけど)http://media.excite.co.jp/book/news/topics/059/p01.html

・「電波男」を読了。

(同書より)
「オリは彼女がオリに惚れていると思いこんでいたが、オリの妄想だったようだ。ああーっ、オリはよう、オリは被愛妄想に取り付かれている電波なんだよーう! オリはもう二度とふたたび女の子に迷惑をかけたくないので、この部屋に閉じこもります。この部屋に閉じこもって、サウンド&ビジョンに身をゆだねます。ブルーブルー、エレクトリックブルー。女と会話したら負けかなと思っている(35歳・ニート)」

という著者がひたすら負け犬へのルサンチマンと、「2次元>>>>(超えられない壁)>>>>3次元」という自説を、400ページに渡って書きつづった「オタクの資本論」なんだが、かなり笑った。amazonで見たら、品切れになってたし、これは売れるわ。著者の「喪闘気」がページからオーラのごとく噴出しており、感受性の強いオレは、正直な話、ギャルゲーがやってみたくなったYO! 本当の愛が、ギャルゲーにはあるらしいです。おすすめ(この本をだよ)。

・立花隆大先生が、ライブドアについて書いている。「リーマン一人勝ち」というのがよくわかった。
http://nikkeibp.jp/wcs/leaf/CID/onair/jp/rep02/366527

3月28日の日記

2005年3月28日
休日。知人複数と、これを見に行った。
http://www.shiki.gr.jp/applause/mammamia/

正直、これまでの人生で、ミュージカルには何の興味も関心も抱いてこなかった。なんというか、ミュージカルに漂う「健全感」というか「表通りを歩いている感」が、どうも自分には合いそうにない気がして、できれば一生無縁で過ごそうと、決めていたわけではないが、まあ見ることなどあるまいと思っていたのだ。だから、「○○さんの分もチケット買っておきました」と言われたときには、面倒だなあと思っていたのだが。

見終えたいま、猛烈に劇団四○に入りたくなっている自分がここにいる。
最高だよ、劇団○季!

これまで、「どうすれば女優/アイドル/タレント/女子アナと知り合うことができるか」で悩んできたわけだが、劇団に入ればよいではないか。早速、「劇団四季 オーディション」で検索してみたところ、随時募集してるらしい。すげえ! 

でも、俺、歌へたなんだよな。

・その後書店をぶらつく。村上龍の新刊「半島を出よ」を立ち読み。買おうか迷ったが、上下刊合わせてのボリュームに恐れをなし、何も買わずに店を出る。で、いま、amazonの書評を見たら、一発目の書評が星3つ。あまり面白くないのかなあ、と続く2,3行の文章を読む。「今話題の北朝鮮の特殊部隊による国際的テロという現実味を帯びた題材を取り上げているところに、大きな興味をおぼえた。是非読んでみたい。 」と書いてあった。「是非読んでみたい」って、まだ読んでないのか。恐れ入った。

・帰宅後、ビールを飲んでいたら、友人のJKから電話。センバツの取材でこっちに来ており、飯を食うことに。近くの居酒屋に入る。隣の席に相撲取りが数名。あーだこーだ仕事の話などしながらちゃんこ鍋、馬刺を食す。しめて6850円。会計時、となりの相撲取りが益荒雄の関係者だと店のおっちゃんに聞く。「ああ、あのホワイトウルフと名を馳せた益荒雄関の!」とJK。「おお!若いのによく知ってるなあ。気に入った。端数はオマケしたるわ」と6000円にしてもらった。豆知識が役に立つことってあるんですなあ。

3月25日の日記

2005年3月25日
齋藤孝大先生の「上機嫌の作法」という本を読む。
書店に行くたび、「この人、本、出し過ぎちゃうか?」と思うが、恐ろしいくらいのハイペースで出しているにもかかわらず、中身がきちんと詰まっているのはさすがです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4047041947/250-3179866-7633854

なるほど、上機嫌力ね。たしかに大切だわ。
むかし会社にいた上役が、とにかく上機嫌な人だった。
不機嫌なときは思いっきり不機嫌なんだが、たいがいは機嫌が良くて、部屋に入ってくるだけで、その場の雰囲気が華やぐような雰囲気を持ったオッサンだった(男なのに華やぐってのも気持ち悪いが、ホントにそうだから仕方ない)。
あれは、いつも楽しいことばかり考えているからなんだろうな、と思ったものだ。

機嫌が良くなる方法とそれが及ぼす良い効果について、齋藤流メソッドが極めて具体的に書いてあり、一読すぐに効果ありの一冊。

3月24日の日記

2005年3月24日
最近、これを読んだ。

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894167778/250-3179866-7633854

面白いなあ。つくづく、面白い。
宗教ってやつは、オウム以降、一般的にはうさんくささの代名詞に使われるくらい、その地位が貶められた。
ご存じの通り、「なんか宗教っぽいよね」という言葉は、現代日本において決してポジティブな評価には使われない。
その一方で、日本人ほど日常の生活に様々な宗教を熱心に取り入れている民族は珍しいことにも、多くの人が同意くださるだろう。
お盆にはわざわざ帰省して墓参りし、クリスマスにはツリーを飾り、正月には神社仏閣に参って、葬式では念仏を唱え、入試の朝は神棚を拝む。これ、全部、宗教行為ですよ。
だって、そうしなければならない、理由がない。
理由はないけど、何となく、神様やご先祖様は敬うもんで、そうすることが、「善きことをもたらす/災いを回避する」と思っているから、ありとあらゆる機会を見つけては、敬意を表明し続けるわけだ。
自分たちの理解を超えるものが「ある」と集合無意識的に確信していなければ、そんな面倒なことしませんよ。
てなことが書いてあった。
仏教ってのがもともと、徹底的な相対主義に基づく哲学で、たいへん「使える」思考法であることも分かりましたです。
たいへん良書であります。

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