雑感。

インターネットの功罪の「罪」に、「バカでも世界に向けて意見が言えるようになった」、ということがある。

昔は、バカには発言の場が与えられなかった。
なぜなら、「バカの言うことは聞くまでもない」というバイアスが、バカで無い人の手によってかけられていたからである。

しかし今は、多くのバカが自分が言っていることがどれだけバカくさいか、ということをまったく省みずに、バカ意見を垂れ流すことが可能になった。

(関連して、最近、某芸能人が昔あった殺人事件の犯人だと信じ込んで、ブログにひどい書き込みをしていた十数人のバカが検挙されたが、そういう取り締まりはもっと厳しくしたほうがいいと思う)

ということを、村上春樹のスピーチの翻訳に対する、はてなブックマークのコメントを目にして思った。

以上の文章を書いている自分もバカである可能性は高いが、少なくとも、村上春樹よりはバカだという自己認識は持っている。


コメント

nophoto
卓球オジサン。
2009年2月24日17:49

まったく同感です。
私も昨夜、同じことを考えていました。
何もない知的飢餓状態のところに摂取してしまうと、それがどんなものであれ美味に感じられてしまう、という感じなのかなとは思うのですが。

オッサン
2009年2月24日18:52

卓球さん

どもども、コメントありがとうございます。「全体としての読解力が落ちた」ということはないんでしょうけどね(知性の総量はいつの時代も同じだと思うので)。「村上隆がイスラエルでスピーチした件で」と書いてる輩がいて、ずっこけました。

nophoto
卓球オジサン。
2009年2月24日19:10

村上龍ですらない(笑)。
「総量」が本来同じでも、、、と色々考えていくと結局戦後教育が悪い、とかになりかねないのでやめときます(苦笑)。

nophoto
2009年2月24日19:42

20日の日記にも通ずる意見だと思うが、web上での発言って見た目の匿名さ故に「責任」ある発言が少ないと思う。

あなたのいう「馬鹿」が「責任」をもって発言しているなら「戦後教育」云々ではなく「言論の自由」の主張だろう。

「無責任」な発言が「言論の自由」なんて主張しているやつは真性の馬鹿だ。

と思う。

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