4月21日の日記

2008年4月21日
日曜。
ふと思い立ち、妻と連れ立って、上野に落語を聞きに行く。
前座を含めて、五人の噺を聞いたのだが、うまい落語家の語りには本当に圧倒された。何よりも一人芝居として見た場合の、演技力がすごい。カミサンは、「食べてるふりやのに、お椀から湯気が出てるように見えた」と言っていた。手ぬぐいを丸めて焼きいもに見立て、食ってるふりしてるだけなのに、めちゃくちゃ笑える。何より面白さを担保するのは「技術」だということを確信する。前座はやはり演技力がまだまだで、一人芝居をやっているのだが、話しているのが全部その人自身なのがみえみえなのである。ところが真打になると、ご隠居、八っつぁん、年増女、それぞれ役柄に合わせて声色や身振りを変えるのだが、一瞬にして人間が完璧に入れ替わるのだ。あれはすごい。本当にすごい。そういえば昔、仕事先でスピーチを聞いたおっさんの話がめちゃくちゃ面白くて、「何でこの人は立ってるだけで面白いんだろう?」と思ったのだが、あれはほぼ間違いなく、落語をやってた人だと確信する。研究を続けたい。

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