10月19日の日記
2006年10月19日「シドニー！」を読む。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4163569405
amazonの書評にも数多くの賛辞が書き込まれている通り、文章が素晴らしい。「ものすごく素晴らしい」と言っても過言ではない。この小説家は、オリンピックに出場する世界のトップアスリート達が自らの肉体を極限まで鍛えるのと同じように、超人的な努力で自分の文体を磨いてきたのだと思う。それも、何十年もの間に渡ってだ。でなければ、こんな文章は書けない。いったいどんな努力をすれば、こういう文章が書けるようになるんだろうと思う。それとまた、この小説家の人間としての深さと優しさに打たれた。「邪悪さ」をも内包する深い優しさ。とくに女子400mで金メダルを獲得したキャシー・フリーマンのレースの描写は、すごい。すごいとしか言いようがない。すごい人だよ、本当に。
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