「生き埋め」でブログを検索すると、「埋められた子、友達の友達やったわ」とか、「犯人、学生のときの友達だった」とか、いろいろ出てきた。うーむ。被害者、加害者、双方の顔写真を見ても、つるんとした今時のどこにでもいる若者で、なんでこのような凄惨な事件を起こしたのか、さっぱり分からない。主犯格の男は、「暴行しているうちに歯止めが効かなくなった」と供述しており、暴力と恐怖に心が支配されてしまったことが窺える。どこにでもいる、弱い人間なのだ、結局は。

以前、友人とのメールで、「多分、他者を迫害することは、楽しいことなんだと思います」と書いたことがある。
ロバート・キャパがパリ開放のときに撮影した、この2枚の写真を見て欲しい。丸坊主の女性はフランス人で、ドイツ兵との間に出来た子どもを胸に抱き、パリの市内を群衆に囲まれ歩いている。

http://www.magnumarchive.com/c/htm/CDocZ_MAG.aspx?Stat=DocThumb_DocZoom&;;o=&DT=ALB&E=2TYRYD1D6H4R&Pass=&Total=62&Pic=42&SubE=2S5RYDWV0ZLH

http://www.magnumarchive.com/c/htm/CDocZ_MAG.aspx?Stat=DocThumb_DocZoom&;;o=&DT=ALB&E=2TYRYDYQ7NF9&Pass=&Total=923&Pic=651&SubE=2S5RYDYJML@0

(うまくリンクが張れないみたい。「ロバート・キャパ」「パリ開放」とかで検索するとこの写真を紹介しているサイトが出てきます)

取り囲むパリ市民の笑顔の、何と恐ろしいことよ。「売国奴め!」と楽しげに罵る声が聞こえてきそうだ。
多分、他者を迫害したいという欲望は、人類のDNAに刻み込まれているのだと思う。自らの内にある「悪」を自覚することが肝要なのではなかろうか。まとまらなくてすみません。

コメント

おπレディ
おπレディ
2006年6月29日2:00

あの大学、学部は「子供福祉学科」しかないとか。

後半部分について、米兵のイラクでの振舞いを見るとね。巧妙が辻(NHK大河)もそうだけど、主君切腹、一族は女子供まで根絶やし、打ち首なんて聞くと、身近な人に置き換えてしまう癖があるので。仕事しながら泣いてしまう。

オッサン
グレムリン斉藤
2006年6月29日9:07

どうもどうも。mixiのコミュニティ検索で大学見てみましたが……コメントは控えます。おそらく、「人」が「人以外」のものと認識されたときに、あらゆる残虐なことが始まるのではないかと思います。

nophoto
sawa
2006年6月29日18:02

蝿の王
という映画を見てください。。

人間の本質をうまくだしてる映画です。。

オッサン
グレムリン斉藤
2006年6月29日18:42

やあやあ。コメントありがとうございます。
「蠅の王」、原作はずいぶん前に読みましたが、映画は見てませんでした。
無人島で少年たちが…という話ですよね。たしかに今回の事件に共通するものを感じます。見てみます。

nophoto
sawa
2006年6月30日9:45

本があっとは知らなかった。。。
sawaは本読んでみたいな

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