1月10日の日記

2006年1月10日
映画「男たちの大和」を見た。
すすり泣く観客多数。
過剰な演出もなく、戦闘場面のリアリティも日本映画史に残る出来だ。
良い映画だったと思う。

が、複雑な心境。手放しで賞賛する気にはなれない。
以下、角川春樹氏のサイトから。高校生の感想。

−−−
昔の人々から託された「日本」 高校1年 15歳 男性
すごい涙、涙、涙でした。今まで学校で学んできた戦争のことは、この映画とは比べものにならない安易なものでした。この映画を見ていると、人間の命の重さを知らされ、「家族」「友人」なによりも「生きる心」の大切さを実感しました。私は何も考えず、日常を送って平和な状態が普通だと思って一日一日を過ごしています。しかし、実際には、日本とは昔の人々が命を懸けて守った国であり、私たちは昔の人々から大切な日本を託されたのです。この映画を見て「生きる心」を与えられました。昔の人々にあらためて感謝です。
−−−

うーむ。
自分がこの映画に釈然としない感情を抱いた原因は、ここだな。
「命を懸けて守ろうとしたが、守れなかった」というのが事実ではないか。
戦闘機の支援もなく、あたら若い命を大和に乗せて、確実な死地に赴かせた軍上層部に対する批判は、忘れてはならんだろう。大和乗組員にシンパシーを抱くのと、あの戦争を肯定するのは、別次元の話だ。

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