6月20日の日記

2005年6月20日
日曜。

トリスウィスキーの水道水割りを飲みながら、俺は子どもの頃、どんな30歳になりたかったんだろうと、考えた。
よく思い出せない。
少なくとも、いまのような男で無いことは、確かだ。

煙草が切れたので買いに行く。
戻ってきてマンション1Fの郵便受けを、2週間ぶりに開けてみる。
水道料金の請求書、携帯電話の請求書、出張ヘルスと出張マッサージと宅配ピザ屋のチラシが多数。
以上。

やれやれ、だ。

村上春樹を真似して呟いてみても、ひとつも面白くない。

いったいどこでこの道に入り込んだのだろう、と思う。
考えるまでもなかった。
1997年の、あの日だ。
やたら蒸し暑くて、太陽の熱でアスファルトのコールタールが溶ける匂いが路上に立ちこめていた、あの日だ。

多少の時間、生きていると、「決定的な一瞬」というのに出くわすことがある。
その後の十数年、あるいは死ぬまでの時間を決定づけるような、一瞬だ。
もちろんそのときには、それと分からない。ずいぶん後になってから、「あの時がターニングポイントだったんだな」と気づく。

そろそろ、飽きたな。
いや。
本当はもう、ずいぶん前から飽きていた。

俺は新しい道に進まなければならない。

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