3月24日の日記

2005年3月24日
最近、これを読んだ。

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面白いなあ。つくづく、面白い。
宗教ってやつは、オウム以降、一般的にはうさんくささの代名詞に使われるくらい、その地位が貶められた。
ご存じの通り、「なんか宗教っぽいよね」という言葉は、現代日本において決してポジティブな評価には使われない。
その一方で、日本人ほど日常の生活に様々な宗教を熱心に取り入れている民族は珍しいことにも、多くの人が同意くださるだろう。
お盆にはわざわざ帰省して墓参りし、クリスマスにはツリーを飾り、正月には神社仏閣に参って、葬式では念仏を唱え、入試の朝は神棚を拝む。これ、全部、宗教行為ですよ。
だって、そうしなければならない、理由がない。
理由はないけど、何となく、神様やご先祖様は敬うもんで、そうすることが、「善きことをもたらす/災いを回避する」と思っているから、ありとあらゆる機会を見つけては、敬意を表明し続けるわけだ。
自分たちの理解を超えるものが「ある」と集合無意識的に確信していなければ、そんな面倒なことしませんよ。
てなことが書いてあった。
仏教ってのがもともと、徹底的な相対主義に基づく哲学で、たいへん「使える」思考法であることも分かりましたです。
たいへん良書であります。

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