12月31日の日記

2004年12月31日
2004年も本日で終わり。昨年と同じく、実家でいまこれを書いている。今年は本当にひどい年だった。俺が物心ついてから(つまりここ二十年くらいの間で)最悪の年といっていい。一つ一つの事件や出来事はいろんな人が書いているので改めて自分が書くまでもないが、自分なりに感じたことを書き連ねて今年最後の日記としたい。

・新聞やテレビでコメントしている人というのは見識が優れていて一般の人よりも幅広い情報源を持ち的確な判断をしている、というのがまったくの幻想であることを痛感した。マスメディア不信がこれ以上ないくらい広がっていることをメディア関係者は認識しないとそのうち飯の食い上げになるだろう。自戒を込めて。

・賢い人はみな似たことを言っているというのも事実。ただ声のでかさと賢さは必ずしも比例しないというのもまた事実である。「声のでかい奴は信用するな」というのは多くの場合正解だ。

・核家族化による社会のコミュニティ(共同体)崩壊の弊害が露見した年であった。昭和三十年代くらいまで日本のどこにでもあった地域共同体はそこで生活する人々のセーフティーネットとして機能していたと思う。「○○さんちの息子さん、もうあんな年なのに一人なんですって」「じゃあ○○さんちの娘さんはどうかしら」という相互扶助的なおせっかいが、結果的に安定した社会を作り出すのに果たした役割は少なくない。昨夜捕まった小学生殺人の犯人をテレビで見て、そう思った。

・言葉の重みがこれ以上ないくらい軽くなった年だった。首相の言葉を例に出すまでもない。「ファルージャを守るためにファルージャを滅ぼす」といった類の言葉が、毎日のように新聞からテレビから聞こえてくる一年であった。

・社会の二極化が明らかに進んだ。

とまあ、いろいろあるが、ひどいひどいと言ってても仕方ない。
来年もぼちぼちがんばって生きていこうと思う。
読んでくださってる皆さんありがとう。良いお年を。

コメント

最新の日記 一覧

<<  2025年6月  >>
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293012345

お気に入り日記の更新

テーマ別日記一覧

最新のコメント

この日記について

日記内を検索