11月28日の日記

2004年11月28日
・昨夜、偶然仕事で世話になっている人に出くわし、結果、寿司をご馳走になる。今日、仕事で世話した人に会い、寿司を奢ってあげる。人間の社会は寿司を奢ったり奢られたりして回っているのである。

・内田樹氏の「街場の現代思想」を読む。めちゃくちゃ面白いのと同時に、かねて自分が考えていたことが裏づけされたように感じ、目が開いたような気持ちになった。しつこく書いているイラクについての事柄は、結局のところ、自分の生命を守るための生存戦略のためなのである。いま発売中のテレビブロスで太田光(彼もまたまっとうなことをいう人だ)が書いていたが、アメリカがおっぱじめた愚劣な戦争に巻き添えになって死ぬのはまっぴらごめんなのである。「倫理」や「法」は、人間が社会生活を営む上で、長期的な生存戦略上、もっとも多数の生命の安全を確保するために有効なゆえに生み出された。だから、「倫理」や「法」を踏みにじる行為は、短期的にはメリットをもたらしても(例えば強盗殺人を犯せば一時的には金持ちになることができる)、長期的には必ずデメリットをもたらす(社会を構成する人全員が強盗殺人をためらわない国に私は住みたくない)。「空想的平和主義」という言葉を頭のお粗末な人々はすぐに使いたがるけれど、そう言うならば日本がイラクに自衛隊を派遣し続け対米追従政策を継続した結果のコストとメリットを明確に出してほしいものだ。それが私(および私と交換可能な日本人。またイラクやアメリカその他の人々)の生存可能性にプラスの結果ならば喜んで賛成しよう。

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