11月19日の日記
2004年11月19日今日は非常に不快な日記になると思う。
ファルージャの惨状が映像でネット上に出始めた。
吐き気を催すような写真を何枚か見る。
別に好きで見てるわけでも見る必要があるわけでもない。
ただ、現実に起こっていることを無視したくないという妙な義務感からだ。
(以下。ファルージャの今。残酷な映像が含まれています)
http://fallujapictures.blogspot.com/
これが犯罪でなくて何が犯罪なんだろう。
片足を吹き飛ばされた幼児はザルカウィの手下だったのか。
右目が潰れた少女は自爆テロを起こそうとでもしていたのか。
たしかに「テロリスト」もいただろう。
だからといって、街を一つ壊滅させていいわけがない。
東京でテロを犯した犯人グループが横浜に逃げたとする。
「犯人を仕留めるために横浜を殲滅する」とこの国が宣言したら、僕は即刻亡命の準備をするだろう。
「ファルージャにはほとんど市民はいない」と米軍は発表した。
今もそう言っている。
では上の写真はハリウッド仕込みのCGか特殊メイクなんだろうか。
今日の夕刊を見てみると、どれも国内で起こった猟奇殺人の報道がトップニュースだ。
極悪非道な事件であることは間違いない。付近住民の不安や何より両親の悲しみを想像すると犯人への憎しみの感情が湧き上がってくる。でもそれは、本当の意味の憎しみではない。ほとんど全ての国民にとって、この事件は、自分の知らない他者を襲った不幸な出来事だ。だから、僕らは、ある意味安心して、報道を見ることができる。許し難いことをした犯人を、安心して罵り、憎むことができる。
ファルージャでは、何人死んだかも分からない。
1200人? 1600人? そのうち女子供老人は?
恐ろしい数の人間が、まったく理由もなく(書くまでも無いがこの戦争に大義は存在しない)殺され続けているのに、なぜ新聞やテレビはこのニュースを大きく報道しないのだろうか。
簡単だ。
ニュースバリューが無いからだ。
僕らはそんな事を知りたくないし見たくないからだ。
ホラー映画の残酷映像ならいいけれど(なぜなら作り物と分かっているから)、本物の死体なんてまっぴらごめんだからだ。
賭けてもいい。
上の写真をどこかのマスコミが報道したら「不快なものを見せるな」と抗議が殺到するだろう。
作り手もそのことをよく分かっているから、どこか遠くの戦争より、ヨン様が彼女と別れた事の方を優先する。
自分も番組を担当していたらそうするだろう。
視聴率がすべての世界では、当然の判断だ。
しかし、このことだけは心の片隅にでも留めておく必要がある。
日本国内閣総理大臣小泉純一郎は、この戦争、ファルージャ攻撃を支持した。
まがりなりにも「民主主義国家」である日本において、彼の決定は、我々の総意となる。
つまり僕らには、ファルージャで起こったことの、責任がある。
「そんなこと知ったことではない。自分には何の関係もない」と思う人もたくさんいるだろう。
そう思って当然だし、僕もそう思いたい。
しかし、イラクの人々は、アルカイダに共鳴する人々は、決してそうは思わないだろう。
9/11の同時多発テロの原因は何だったか。
先日、オサマ・ビンラディン自身が明らかにしたところによると、「1982年のレバノン侵攻」である。
「1982年」のことが原因で、19年後、アメリカを象徴する二つの塔が、3000人の命とともに崩れ落ちた。
繰り返す。
「19年後」である。
僕らは、そういう不安を、自らの選択の結果、抱え込んだということだ。
ファルージャの惨状が映像でネット上に出始めた。
吐き気を催すような写真を何枚か見る。
別に好きで見てるわけでも見る必要があるわけでもない。
ただ、現実に起こっていることを無視したくないという妙な義務感からだ。
(以下。ファルージャの今。残酷な映像が含まれています)
http://fallujapictures.blogspot.com/
これが犯罪でなくて何が犯罪なんだろう。
片足を吹き飛ばされた幼児はザルカウィの手下だったのか。
右目が潰れた少女は自爆テロを起こそうとでもしていたのか。
たしかに「テロリスト」もいただろう。
だからといって、街を一つ壊滅させていいわけがない。
東京でテロを犯した犯人グループが横浜に逃げたとする。
「犯人を仕留めるために横浜を殲滅する」とこの国が宣言したら、僕は即刻亡命の準備をするだろう。
「ファルージャにはほとんど市民はいない」と米軍は発表した。
今もそう言っている。
では上の写真はハリウッド仕込みのCGか特殊メイクなんだろうか。
今日の夕刊を見てみると、どれも国内で起こった猟奇殺人の報道がトップニュースだ。
極悪非道な事件であることは間違いない。付近住民の不安や何より両親の悲しみを想像すると犯人への憎しみの感情が湧き上がってくる。でもそれは、本当の意味の憎しみではない。ほとんど全ての国民にとって、この事件は、自分の知らない他者を襲った不幸な出来事だ。だから、僕らは、ある意味安心して、報道を見ることができる。許し難いことをした犯人を、安心して罵り、憎むことができる。
ファルージャでは、何人死んだかも分からない。
1200人? 1600人? そのうち女子供老人は?
恐ろしい数の人間が、まったく理由もなく(書くまでも無いがこの戦争に大義は存在しない)殺され続けているのに、なぜ新聞やテレビはこのニュースを大きく報道しないのだろうか。
簡単だ。
ニュースバリューが無いからだ。
僕らはそんな事を知りたくないし見たくないからだ。
ホラー映画の残酷映像ならいいけれど(なぜなら作り物と分かっているから)、本物の死体なんてまっぴらごめんだからだ。
賭けてもいい。
上の写真をどこかのマスコミが報道したら「不快なものを見せるな」と抗議が殺到するだろう。
作り手もそのことをよく分かっているから、どこか遠くの戦争より、ヨン様が彼女と別れた事の方を優先する。
自分も番組を担当していたらそうするだろう。
視聴率がすべての世界では、当然の判断だ。
しかし、このことだけは心の片隅にでも留めておく必要がある。
日本国内閣総理大臣小泉純一郎は、この戦争、ファルージャ攻撃を支持した。
まがりなりにも「民主主義国家」である日本において、彼の決定は、我々の総意となる。
つまり僕らには、ファルージャで起こったことの、責任がある。
「そんなこと知ったことではない。自分には何の関係もない」と思う人もたくさんいるだろう。
そう思って当然だし、僕もそう思いたい。
しかし、イラクの人々は、アルカイダに共鳴する人々は、決してそうは思わないだろう。
9/11の同時多発テロの原因は何だったか。
先日、オサマ・ビンラディン自身が明らかにしたところによると、「1982年のレバノン侵攻」である。
「1982年」のことが原因で、19年後、アメリカを象徴する二つの塔が、3000人の命とともに崩れ落ちた。
繰り返す。
「19年後」である。
僕らは、そういう不安を、自らの選択の結果、抱え込んだということだ。
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