7月5日の日記
2004年7月5日・日曜日。カレーとサラダの昼食。古本屋に行き、アート・バックウォルド傑作選2「そして誰も笑わなくなった」を100円棚に見つけて購入。1960年〜70年代に活躍したアメリカのコラムニストで前から読んでみたかった。一例を挙げるとこんな感じ。
「だれがアメリカを発見したかという問題については諸説あってまちまちだが、一方だれがコロンブスを発見したかという問題についてもインディアン諸部族のあいだで侃々諤々の議論がおこなわれている」(アート・バックウォルド傑作選1『だれがコロンブスを発見したか』文藝春秋刊)
こういう具合に視点をひっくり返してのユーモアが満載で、いま読んでもたいへん面白い。ほかには娘に3ドルでバービー人形を買ってやったら「ドレスが欲しい」「看護婦の衣装を着せたい」「お友達がいなくて可哀想。ケンを買って」「ガレージ付きの家が欲しい」とか言い出し、おもちゃ屋のせいで破産しそうになる、という話など。中でも秀逸だったのだがベトナム戦争についてのコラム。男二人が敵のベトコンにうまいあだ名をつけようと話し合っている。しかし、味方のベトナム人と見かけが同じだから、差別的なうまいあだ名がつけられない。「あいつら制服も無いから住民と見分けがつかないんだ」「ナチの軍服を投下したらどうかね」「サイズがでかすぎる。奴らはヘルメットで風呂に入りかねない」。その結果、「敵と味方の区別がつかない戦争には首をつっこむな」というオチで、書かれてから30年以上経ってるんだが、イラクのことかと思った。「世界の歴史〜第二次世界大戦」も50円で購入。読書というのは極めて安上がりな娯楽だ、と思う。
「だれがアメリカを発見したかという問題については諸説あってまちまちだが、一方だれがコロンブスを発見したかという問題についてもインディアン諸部族のあいだで侃々諤々の議論がおこなわれている」(アート・バックウォルド傑作選1『だれがコロンブスを発見したか』文藝春秋刊)
こういう具合に視点をひっくり返してのユーモアが満載で、いま読んでもたいへん面白い。ほかには娘に3ドルでバービー人形を買ってやったら「ドレスが欲しい」「看護婦の衣装を着せたい」「お友達がいなくて可哀想。ケンを買って」「ガレージ付きの家が欲しい」とか言い出し、おもちゃ屋のせいで破産しそうになる、という話など。中でも秀逸だったのだがベトナム戦争についてのコラム。男二人が敵のベトコンにうまいあだ名をつけようと話し合っている。しかし、味方のベトナム人と見かけが同じだから、差別的なうまいあだ名がつけられない。「あいつら制服も無いから住民と見分けがつかないんだ」「ナチの軍服を投下したらどうかね」「サイズがでかすぎる。奴らはヘルメットで風呂に入りかねない」。その結果、「敵と味方の区別がつかない戦争には首をつっこむな」というオチで、書かれてから30年以上経ってるんだが、イラクのことかと思った。「世界の歴史〜第二次世界大戦」も50円で購入。読書というのは極めて安上がりな娯楽だ、と思う。
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