6月23日の日記
2004年6月23日・今日は3カ所の警察署に出頭した。痴漢、無銭飲食、猥褻物陳列罪で捕まったからだ。というのは冗談で仕事だ。小学生並のギャグでごめんなさい。
・政治的なことを考えているとうんざりしてくるが、「どうにかなるでしょう自分のことじゃないし」というのは思考の放棄だと思うから、感じたことを書き続ける。
アサヒコムより。
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「時間がかかるでしょうね。理解してもらえるが、時間がかかる」。小泉首相は22日、朝日新聞社などの世論調査で、自衛隊の多国籍軍参加に反対意見が多いことについて、こんな感想を漏らした。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首相は「多国籍軍ですからね。『軍』という考え方を誤解しているところがある」と、多国籍軍という名称が武力行使を連想させ、反対意見に結びついているとの見方を示し、「国連決議が全会一致で採択されイラクに主権移譲される。いい傾向に変わってきている。それがわかれば理解してもらえる」と語った。
内閣支持率の急落に対しては「上がる時もあれば下がる時もある」と気にかけていないそぶりを続け、「下がるとうれしい?」と記者団に質問したり、「下がって上がるのが一番いいよね。しょっちゅう高いのはよくない」と話したりして、けむに巻いた。 (06/22 20:15)
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なるほど。小泉氏にとっては現状が「いい傾向」らしい。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/06/23/20040623000023.html
日本の親分がイイ傾向と言ってるんだし、時間がかかるかもしれないが理解しようと思っていろいろニュースを見てみた。韓国人男性殺害について、「自由世界は野蛮人の首切りの蛮行に屈してはならない」と断言したブッシュ氏は、昨日先進国らしくスマートにミサイルでザルカウィを殺そうとしたが、残念ながら死んだのは市民10人だったそうで、こういうのは蛮行とは言わないんだな自由世界では、と新しい価値観を知る思いがした。で、当のザルカウィという人は、さっき新しくイラクの首相になったアラウィ氏の殺害宣言をネットで出していて、こういうことをひっくるめて「いい傾向」というなら、私と小泉首相は、これまたまったく違う価値観で世界を見ていることになり、たしかに理解には相当の時間がかかりそうだなあ、と思った次第である。
日本は、これまでに4名の命を失った。5人の人質が帰還したのも僥倖に過ぎないこともよく分かった。自衛隊にいつ死者が出てもおかしくない状況であることも明白だ。しかし、引き揚げるという選択肢は、ブッシュと小泉の政権が続く限り、あり得ない。これまで、「政治家とは戦争を回避するために仕事をする」と考えてきたのだが、どうやらその認識は小泉首相にはまったくないらしい。
「死者が縛る」ということがある。犠牲を無駄にしてはならないと強硬姿勢を強めることで、さらに多くの犠牲を出し、取り返しのつかない悪循環に陥っていく状況のことだ。アメリカはすでにその泥沼に首まではまっているように見える。韓国も、怒りに目がくらんで泥沼に片足を突っ込みつつある。日本はどうか。
ブッシュ支持率は低下の一途を辿り、ようやく小泉支持率も落ち始めた。6月25日からは「華氏911」が全米で公開される。米国内でケリー支持に拍車がかかるのは間違いない。アメリカのリベラルの間では、エニバディ・バット・ブッシュ(ブッシュ以外なら誰でもいい)が、合い言葉になりつつあるそうだ。11月の選挙でブッシュが落ちたら、小泉首相はどうなるんだろうか。日本にはもともとアジア各国からの信頼がない。加えてアラブ社会からも信頼を失い、頼みの綱のアメリカも伝統的に日本に冷たい民主党政権になって、国際的に日本が孤立を深めるという結果に終わっても、「テロに屈せず」だからオッケーなのかな。
・昨日書いた片岡義男氏が坂本龍一氏、しりあがり寿氏らとともに書いている日記サイト「先見日記」を発見。すばらしい。
http://diary.nttdata.co.jp/
NTTデータ、堅そうな会社だと思っていたが、やるじゃないか、と思う。
・政治的なことを考えているとうんざりしてくるが、「どうにかなるでしょう自分のことじゃないし」というのは思考の放棄だと思うから、感じたことを書き続ける。
アサヒコムより。
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「時間がかかるでしょうね。理解してもらえるが、時間がかかる」。小泉首相は22日、朝日新聞社などの世論調査で、自衛隊の多国籍軍参加に反対意見が多いことについて、こんな感想を漏らした。首相官邸で記者団の質問に答えた。
首相は「多国籍軍ですからね。『軍』という考え方を誤解しているところがある」と、多国籍軍という名称が武力行使を連想させ、反対意見に結びついているとの見方を示し、「国連決議が全会一致で採択されイラクに主権移譲される。いい傾向に変わってきている。それがわかれば理解してもらえる」と語った。
内閣支持率の急落に対しては「上がる時もあれば下がる時もある」と気にかけていないそぶりを続け、「下がるとうれしい?」と記者団に質問したり、「下がって上がるのが一番いいよね。しょっちゅう高いのはよくない」と話したりして、けむに巻いた。 (06/22 20:15)
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なるほど。小泉氏にとっては現状が「いい傾向」らしい。
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2004/06/23/20040623000023.html
日本の親分がイイ傾向と言ってるんだし、時間がかかるかもしれないが理解しようと思っていろいろニュースを見てみた。韓国人男性殺害について、「自由世界は野蛮人の首切りの蛮行に屈してはならない」と断言したブッシュ氏は、昨日先進国らしくスマートにミサイルでザルカウィを殺そうとしたが、残念ながら死んだのは市民10人だったそうで、こういうのは蛮行とは言わないんだな自由世界では、と新しい価値観を知る思いがした。で、当のザルカウィという人は、さっき新しくイラクの首相になったアラウィ氏の殺害宣言をネットで出していて、こういうことをひっくるめて「いい傾向」というなら、私と小泉首相は、これまたまったく違う価値観で世界を見ていることになり、たしかに理解には相当の時間がかかりそうだなあ、と思った次第である。
日本は、これまでに4名の命を失った。5人の人質が帰還したのも僥倖に過ぎないこともよく分かった。自衛隊にいつ死者が出てもおかしくない状況であることも明白だ。しかし、引き揚げるという選択肢は、ブッシュと小泉の政権が続く限り、あり得ない。これまで、「政治家とは戦争を回避するために仕事をする」と考えてきたのだが、どうやらその認識は小泉首相にはまったくないらしい。
「死者が縛る」ということがある。犠牲を無駄にしてはならないと強硬姿勢を強めることで、さらに多くの犠牲を出し、取り返しのつかない悪循環に陥っていく状況のことだ。アメリカはすでにその泥沼に首まではまっているように見える。韓国も、怒りに目がくらんで泥沼に片足を突っ込みつつある。日本はどうか。
ブッシュ支持率は低下の一途を辿り、ようやく小泉支持率も落ち始めた。6月25日からは「華氏911」が全米で公開される。米国内でケリー支持に拍車がかかるのは間違いない。アメリカのリベラルの間では、エニバディ・バット・ブッシュ(ブッシュ以外なら誰でもいい)が、合い言葉になりつつあるそうだ。11月の選挙でブッシュが落ちたら、小泉首相はどうなるんだろうか。日本にはもともとアジア各国からの信頼がない。加えてアラブ社会からも信頼を失い、頼みの綱のアメリカも伝統的に日本に冷たい民主党政権になって、国際的に日本が孤立を深めるという結果に終わっても、「テロに屈せず」だからオッケーなのかな。
・昨日書いた片岡義男氏が坂本龍一氏、しりあがり寿氏らとともに書いている日記サイト「先見日記」を発見。すばらしい。
http://diary.nttdata.co.jp/
NTTデータ、堅そうな会社だと思っていたが、やるじゃないか、と思う。
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