3月2日の日記
2004年3月2日某月某日。老舗ホテルのロビーで、まったく偶然、東京の知人に再会する。仕事で月に2、3回は会っていた人だった。お互いビックリする。談笑して別れたあと、すごい偶然だな…と思う。昔、大学の先輩がタイに貧乏旅行していたとき、同じサークルの後輩とパタヤビーチでばったり出くわしたことがあって、死ぬほどビックリしたという話を聞いたことがあるが、それに負けないくらいの確率だろう。
で、偶然の出会い、について考える。
学生時代のほとんどを過ごしたある団体に入ったきっかけはこうだ。入学式を終え、やることも行く場所も知り合いもいない俺は、構内のベンチに腰掛け、缶コーヒーを飲んでいた。隣のベンチでは、同じようにヒマそうな男が、タバコを吸っていた。コーヒーを飲み終え、そろそろ借りたばかりの狭くて日が差さないアパートに帰ろうかと考えていたとき、その男が「どっから来たの」と声をかけてきた。人と話すのは数日ぶりだった。男は俺と同じく新入生だった。授業やサークルのことなどについて、10分ほど会話したろうか。名前を教え合って、別れた。数ヶ月後、偶然またその男と学内で出会った。俺はその数ヶ月の間に入部した体育会を辞めていた。「おう」「ああ、あのときの」「何やってんのいま」「かくかくしかじか」「じゃあ、俺が入ってるサークルに来るか?」。というわけで、そいつと一緒に以後数年、暑苦しくむさ苦しく行けてない学生生活を送ることになる。しばらくして「あんまりお前がしょぼくれてる風だったから、可哀想になって声かけてやったんだ」と聞く。いま思えばあのとき声をかけてきたのがスーフリ系の奴だったら、また違った人生を歩んでいたのかもしれない。隣のベンチに座ってる男に声をかけるのも、責任重大である。全ての出会いは偶然の産物なのに、振り返ってみると必然のようにも思えてくるから不思議だ。
で、偶然の出会い、について考える。
学生時代のほとんどを過ごしたある団体に入ったきっかけはこうだ。入学式を終え、やることも行く場所も知り合いもいない俺は、構内のベンチに腰掛け、缶コーヒーを飲んでいた。隣のベンチでは、同じようにヒマそうな男が、タバコを吸っていた。コーヒーを飲み終え、そろそろ借りたばかりの狭くて日が差さないアパートに帰ろうかと考えていたとき、その男が「どっから来たの」と声をかけてきた。人と話すのは数日ぶりだった。男は俺と同じく新入生だった。授業やサークルのことなどについて、10分ほど会話したろうか。名前を教え合って、別れた。数ヶ月後、偶然またその男と学内で出会った。俺はその数ヶ月の間に入部した体育会を辞めていた。「おう」「ああ、あのときの」「何やってんのいま」「かくかくしかじか」「じゃあ、俺が入ってるサークルに来るか?」。というわけで、そいつと一緒に以後数年、暑苦しくむさ苦しく行けてない学生生活を送ることになる。しばらくして「あんまりお前がしょぼくれてる風だったから、可哀想になって声かけてやったんだ」と聞く。いま思えばあのとき声をかけてきたのがスーフリ系の奴だったら、また違った人生を歩んでいたのかもしれない。隣のベンチに座ってる男に声をかけるのも、責任重大である。全ての出会いは偶然の産物なのに、振り返ってみると必然のようにも思えてくるから不思議だ。
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