今日の日記
2004年1月28日新しい街で、居心地の良いバーを探して彷徨している。
昨日入った店は、客が誰もおらず、
ドアを開けると店主が1人壁掛けダーツに興じていた。
とりあえず生ビールを頼む。
二杯目のアーリーロックを3分の2ほど干したところで、
若いサラリーマン3人が入ってきた。
なんとなく『西遊記』を連想させる3人だった。
「オレはビール」「オレも」と猪八戒、孫悟空が頼んだところで、
沙悟浄に似たメガネのモテなさそうな男がこういった。
「マスター!このオリジナルカクテルっての
頼んますわ。名前は、そうやなあ。『熊谷スペシャル』で!」
「なんやそれ。どんなカクテルや」と孫悟空。
「オレ失恋したばっかりやんか。こう、なんちゅうか甘酸っぱくて癒し系の
やつ頼みます。いろいろ作ってもらって、その中で熊谷スペシャルを決めるねん」
「じゃあ、フランボワーズで作りましょうか」
「ふ、フランソワ?」
「あほか。どこのフランス人やねん」と猪八戒。
「キイチゴのことですよ」
「ああ、生のイチゴね」
「ぶわっはっは。木イチゴや。漢字ちゃうわ」
「ああ、はいはいはい、昔よう食うてました」
「どこで」
「えーあそこや。山ちゃんとこ」
「お好み焼き屋に木苺あるかいな」
やがてカクテルが出てきた。
「これや!これこそ熊谷スペシャルや」
「良かったなあ。一杯目で完成して」
「マスター、そしたら次は『チャレンジャー熊谷』ってカクテル作って」
俺はこの街が好きになりそうだ。
昨日入った店は、客が誰もおらず、
ドアを開けると店主が1人壁掛けダーツに興じていた。
とりあえず生ビールを頼む。
二杯目のアーリーロックを3分の2ほど干したところで、
若いサラリーマン3人が入ってきた。
なんとなく『西遊記』を連想させる3人だった。
「オレはビール」「オレも」と猪八戒、孫悟空が頼んだところで、
沙悟浄に似たメガネのモテなさそうな男がこういった。
「マスター!このオリジナルカクテルっての
頼んますわ。名前は、そうやなあ。『熊谷スペシャル』で!」
「なんやそれ。どんなカクテルや」と孫悟空。
「オレ失恋したばっかりやんか。こう、なんちゅうか甘酸っぱくて癒し系の
やつ頼みます。いろいろ作ってもらって、その中で熊谷スペシャルを決めるねん」
「じゃあ、フランボワーズで作りましょうか」
「ふ、フランソワ?」
「あほか。どこのフランス人やねん」と猪八戒。
「キイチゴのことですよ」
「ああ、生のイチゴね」
「ぶわっはっは。木イチゴや。漢字ちゃうわ」
「ああ、はいはいはい、昔よう食うてました」
「どこで」
「えーあそこや。山ちゃんとこ」
「お好み焼き屋に木苺あるかいな」
やがてカクテルが出てきた。
「これや!これこそ熊谷スペシャルや」
「良かったなあ。一杯目で完成して」
「マスター、そしたら次は『チャレンジャー熊谷』ってカクテル作って」
俺はこの街が好きになりそうだ。
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