今日の日記
2003年11月27日朝刊で中国残留孤児の人達が、日本に親族を探しに来日するという記事を見る。実はウチのオヤジも満州からの引き上げ組である。敗戦のどさくさの中、帰国船に乗り込もうとしたとき、4歳のオヤジはお気に入りの長靴を待合室に忘れたことに気づいた。で、親から離れて、一人でその靴を取りに戻った。振り返ったときに子どもがいないことに気づいたオヤジのお袋は、半狂乱になって子どもを捜した。幸い、オヤジは見つかって、長靴が取り戻せないことに泣きわめきながらも、船に無事に乗り込むことができたそうだ。
もしも、オヤジがそのときにはぐれていたら、俺はこの世に存在しないわけである。人の良い中国人の夫婦に拾われれば、オヤジも中国で結婚し、子どもをもうけ、「半分の俺」が今頃中国にいるのかもしれないが。
そんなわけで残留孤児の記事には見入ってしまう。今はもう皆、六十過ぎの老人だが、少年少女時代の写真は、たいへん可愛らしい。たまたま彼らを拾った中国の人が、何の縁もゆかりもないのに大切に育てたらしいことが、晴れ着姿の写真から想像できる。
−−
牛タンのテリーヌ、赤ピーマンのムースと赤葡萄酒二杯、麦酒一杯を食った。二千円。誰かこの店に行ってやってくれ。つぶれるかもしれん。
読書。
チャールズ・ブコウスキー「勝手に生きろ!」。
「人を好きになったことはある?」
「恋愛なんて、ちゃんと現実を生きてる人がするもんだ」
んが。現実はともかく「ちゃんと」生きるのが難しい。しわが無いワイシャツを着るとか。
ほかに、角川春樹事務所の「長田弘詩集」と「町田康詩集」を読む。
町田康詩集の「こぶうどん」と「国恥記念日」に笑った。
「こぶうどん」は、立ち食いうどん屋のバイト店員が、うどん屋に入ってきた愚鈍な女が食券を買って注文する仕組みが分からないのに腹を立てて葱切包丁で殺す話。「国恥記念日」はディズニーランド(多分)で鼠と家鴨のへらへら笑いに我慢がならなくなった男が切れてやめさせようとするが群集に乱暴される話。ちきしょう。「ちょうちゃく」と打ったら「兆着」しか出やがらねえ。ATOKのあほんだらが。この説明の五億倍は面白いので読んでくれ。寝ます。
もしも、オヤジがそのときにはぐれていたら、俺はこの世に存在しないわけである。人の良い中国人の夫婦に拾われれば、オヤジも中国で結婚し、子どもをもうけ、「半分の俺」が今頃中国にいるのかもしれないが。
そんなわけで残留孤児の記事には見入ってしまう。今はもう皆、六十過ぎの老人だが、少年少女時代の写真は、たいへん可愛らしい。たまたま彼らを拾った中国の人が、何の縁もゆかりもないのに大切に育てたらしいことが、晴れ着姿の写真から想像できる。
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牛タンのテリーヌ、赤ピーマンのムースと赤葡萄酒二杯、麦酒一杯を食った。二千円。誰かこの店に行ってやってくれ。つぶれるかもしれん。
読書。
チャールズ・ブコウスキー「勝手に生きろ!」。
「人を好きになったことはある?」
「恋愛なんて、ちゃんと現実を生きてる人がするもんだ」
んが。現実はともかく「ちゃんと」生きるのが難しい。しわが無いワイシャツを着るとか。
ほかに、角川春樹事務所の「長田弘詩集」と「町田康詩集」を読む。
町田康詩集の「こぶうどん」と「国恥記念日」に笑った。
「こぶうどん」は、立ち食いうどん屋のバイト店員が、うどん屋に入ってきた愚鈍な女が食券を買って注文する仕組みが分からないのに腹を立てて葱切包丁で殺す話。「国恥記念日」はディズニーランド(多分)で鼠と家鴨のへらへら笑いに我慢がならなくなった男が切れてやめさせようとするが群集に乱暴される話。ちきしょう。「ちょうちゃく」と打ったら「兆着」しか出やがらねえ。ATOKのあほんだらが。この説明の五億倍は面白いので読んでくれ。寝ます。
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