一枚の写真に

2003年11月19日
脳が焦げるほど忙しい。

昼飯なに食ったかな、と思い出そうとしたのに、浮かばない。
あ、シャケ弁当だ。

最近その人のことばっかり考えている人から、電話があって、嬉しい。男なのが悲しい。


いつものように、電車の中で折りたたんだ新聞を
読んでいたら、ある写真に釘付けになった。
男が一人、上半身裸で、ゆらり、と立っている。
網点が荒いので、顔の表情までは見えないが、
どこかに幼さを残している。
だが、肩から胸にかけての筋肉は、獰猛な肉食獣の
ように盛り上がり、腹は獲物が収まる
のを待っているかのように、削げ落ちている。
長い髪を無造作に白い布で束ね、ベルボトムの
ジーンズを履いた姿は、まるで古代の戦士のようだ。

男は、作家・花村萬月が15歳のときの姿だった。
どのような状況で撮られた写真なのかはわからない。
が、写真を見て、しびれるくらいかっこいいと
思ったのは久々だった。

「百万遍 青の時代」というその自伝。
15歳の肖像写真に、突き刺さるような衝撃を受けた。
今日は書店に行けなかったが、必ず読もうと思う。

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