最近読んだ本

2003年7月23日
最近読んだ本

森達也『世界はもっと豊かだし、人はもっと優しい』(晶文社)。オウム事件から日本社会が変質した、その変質は他でもなく我々自身の変質である、ということが繰り返し繰り返し書いてある。重要なのは変質に気づくこと、そのためには「自覚的になること」「主語を自分にすること」だと森は語る。書いてあるのはそれだけ、と言ってもいい。黙殺され続けてきた映画『A』と『A2』がDVDで発売されるというチラシが本に挟んであった。それを見るためだけにDVDを購入することを決意。

石田衣良『池袋ウェストゲートパーク』(文春文庫)。ドラマのせいで子供向けというイメージがあり敬遠していたが俺の不明だった。分かりやすいし面白いし新しい。解説の通り海外推理作家の影響を強く感じる。キャラクターの造形が見事。

舞城王太郎『暗闇の中で子供』(講談社ノベルス)。全作『煙か土か食い物』の続編にあたる。ラストがムチャクチャすぎる。当然続編が書かれるのだろうが果たして収斂できるか。

松尾スズキ『大人失格』(光文社文庫)。通勤電車・昼休み・就寝前など堅いのが読みたくないときに最適。

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