今日の日記

2003年7月16日
長崎の事件を見ていて、この少年は果たして親や教師に殴られたことがあっただろうか? と疑問を抱いた。そういえば神戸の少年Aも、親や教師に殴られた、という話は、寡聞にして聞かない。

俺は「体罰があった」最後の世代だ。10数年前まで、日本の教育の現場では、普通に体罰が行われていた。俺が通っていた小学校には、ビンタで恐れられていた先生が何人かいたし、俺自身何度もビンタをくらった経験がある。「殴る先生」は当たり前の存在だった。

それが、確か、中学1年生くらいのときだ。教師の体罰が問題視されて、「絶対に体罰はいけない」というお達しが文部省から出されたのだ。ちょうどその頃は、校内暴力が一段落した時期で、教師の体罰により鼓膜が破れたとか、体罰が問題になる事件が起きた気がする。

それから10数年。体罰が無くなって、子供の教育は良くなったんだろうか。体罰無しで育った子供たちが、体罰ありの世代に比べてマトモに育っているとは、全く思えない。決して体罰に賛成しているわけではない。が、「殴られる痛み」を知らない人間は、殴ることの重みも知らないまま大人になるのではないか。暴力をふるう相手に対する想像力を欠いた人間が、増殖しているような気がしてならないのである。

真面目に書いてみた。

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