思わぬところでお勉強
2003年3月14日■キャバクラには一度しか行ったことがない。同期の男と二人でだ。「本当は行きたくないが、小生もそろそろ分別のついた大人の年齢である。人間研究のために、どんなものなのかくらいは見ておかなくてはならぬだろう」という、あくまで社会見学、勉強、人生修行の一環としてである。決して「おい、給料でたばっかだから、行っちゃう？ ぐへへ」といったスケベ根性からではない。ホ、ホントだって。んで、スキップしながら呼び込みの兄さんの後について店に入った。よく仕組みが分からなかったので、20分くらいで入れ替わる女の子それぞれに「なんか飲む？」と聞き、おごってあげる。あとから知ったのだが、頼んであげなくてもいいんだってね。くぅっ、もったいねえ（←だからモテないのか）。まあ、たわいのない話を3〜4人の女の子と小一時間したわけです。バンドをやってて今度デビュー（？）するとか、俺のアパートのすぐ近くに住んでて利用するコンビニが同じとかね（そういえば見た気がする、って盛り上がったのだが、その後は見かけず。警戒されてコンビニを変えられたか？）。で、一番ビックリというか、収穫だった話。当時、『少林サッカー』という映画が封切られたばかりであった。俺も映画館で見たばかり。ところが、席についた女子大生という子は、1月くらい前に見たという。えっ、やってないじゃん。「ネットでねえ、ダウンロードして見たの。字幕もちゃんとついてた」。ええええっ。字幕つき？ 誰が訳してんだよ。その前に、なんでネットから落とせるの？ この文をお読みの方の中には「何をいまさら」と思われる人もいるかもしれませんが、いま、映画でも音楽でも、ネットで手に入りまくりなんですってね。音楽がファイル交換できるのは知ってたけど、公開前の香港映画まで落とせるとは……。どこかの奇特な広東語バイリンガルが、『少林サッカー』も、必死で訳したんだろう。すげえ時代だよなあ。しかも、無料。恐るべしブロードバンド。で、お店を出たのだが、一人1万3千円なり。まあ、コンテンツビジネスの将来に関する勉強代と考えれば、そんなもんか。
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