■金城一紀の新刊「フライ・ダディ・フライ」を読む。短編集「対話編」と同時発売だが、値段が安かったのと文字組みが詰まってたんで、こっちの方がお得感が高かった。本を買うとき、なるべく文字の量が多いほうを選ぶという習性は、結局のところ貧乏性なんだろうか。面白かったれす。

■立花隆「巨悪vs言論」(上・下)購入。なんかなあ。上巻の途中まで読んだんだけど、20年前も30年前も、政治家はあくどい事やってるし、庶民は生活が苦しいって言ってるし、土建屋は無駄な工事してるし、変わんねえ。それにしても。俺は立花隆の文体が好きで、真似したりもしたんだが、語尾の「である」好きには驚いた。「である」8連発とか平気だもん。中身があれば文体はどうでもいいってことだ。

■丸谷才一と山崎正和の対談「日本語の21世紀のために」読了。「けんもほろろ」の意味を8割の大学生が知らなかったそうだ。「けん」も「ほろろ」も鳥の鳴き声とな。知らんかったわい。

■昨日みた「ボウリングフォーコロンバイン」について。マイケル・ムーアの突撃インタビューを「電波少年的」と評する記事をいくつか見たが、それは大きな間違いだ。社会の問題の核心にいる人物に、直接会い、話を聞き、疑問をぶつける。極めてまっとうなジャーナリストの仕事の方法である。お笑い芸人にゴミを拾わせて社会派ぶる番組とは、志からして違う。イラク攻撃前にこの映画を見ておいてよかった。あれだけ多くの人が、この映画を見にきたという事実。みんな「最近のアメリカおかしいよな」と感じているんだね。

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