50年後の歴史教科書

2002年11月7日
湾岸戦争が勃発したときは高校一年生だった。くだらなくていつも居眠りしていた公民の授業で教師が「戦争の是非をどう思うか」と取り上げた。普段は俺と一緒に寝ている奴が、秀才君とパトリオットミサイルの性能について激論を戦わせてるのを薄目を開けて見ていた。その数ヶ月後にはソ連が崩壊した。当時エリツィンがスター扱いされていたのを覚えている。「ソ連といえばコルホーズ」と塾で覚えた知識が役立たずになるんだな、と感じた。地下鉄サリン事件は大学2年のときだ。当時アルバイトを始めたばかりの居酒屋の店長が電車に乗り合わせていた。さすがにその日は「気分が悪いんで休みます」と連絡があったが、翌日から駅前で呼び込みをやっているのに驚いた。学校に行ったら「美味いインドカレーが食べられるよ!」と新入生を勧誘していたサークルがじつはオウムだったと発覚。学校近くにあった「部室」と称する洗脳部屋のマンションの前にパトカーが並んだ。そういえばそのころ、○月○日の歌舞伎町にサリンが散布される、という噂が広まって歌舞伎町に閑古鳥が鳴くなんてこともあった。同じ年には阪神大震災もあった。旅行先のフランス人のオジサンに「なんでボランティアに行かないんだ」と叱られて答えにつまった。こうして思い出してみると俺の人生は大事件だらけな気がする。50年後の歴史教科書に俺が生きていた時代は「暗かった」と書かれるのだろうか。

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